7月12日、曇り | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

早くから活躍しているイケメン俳優。
ドラマ・映画はもちろん、ファッション誌なんかにもしょっちゅう出てる。
でも実際、そういう人がオシャレかと言うとそうでもないらしい。
むしろ、スタイリストの知り合いに聞けば、他人任せのダサいヤツの方が多いらしい。

世界的にも有名なオペラ歌手。
大きなハコもすぐいっぱいにしちゃって、チケット入手はいつも困難。
でも実際、そういう人がカラオケ上手かと言うとそうでもないらしい。
むしろ、スタジオミュージシャンからすると、音が割れちゃって聞いてられないらしい。

素人には同じような分野に思えることでも、その道のプロに言わせればまだまだ…なんてこともあるんだなぁ。

普段から素敵なモノに囲まれていても、自ら学習する気がなければ、ただの着せ替え人形でしかない。
せっかくの美声を持っていても、場所や相手を考えずにぶちまければ、ただの騒音にしかならない。

でもそれは、自分の決めた道を極めた結果。
他の部分でも、認められる必要はない。
その道で一流になったのなら、それ以上でもそれ以下でもないんだから。

ひとつのことを極めるだけでも大変なことなのに、この世にはドラマ・舞台・映画の脚本も書ける小説家が存在する。
物語を作り出すという作業。
ただでさえ難しい仕事なのに、ヒットを連発する売れっ子がいっぱい。
三島由紀夫・井上ひさし・宮藤官九郎・三谷幸喜、獅子文六…
テンポが良い。
物語が絵になって浮かんでくる。

スゴイよなぁ。
憧れちゃうなぁ。
ホント尊敬する。
劇なんかも、きっと面白いんだろうなぁ。

だけど劇場には行けない。
演劇は観られない。
あたしは、とてつもなく空気の動きに敏感な小心者。
作家や役者が望むであろうリアクションを、適材適所で適切なサイズ感でしなければと、終始気を張ってしまう。
疲れちゃって楽しむどころじゃない。

才能ある成功者は、こんなこと気にしないんだろうな。
つくづく小物だぜ…あたし。