ちょっと前までは肉食女なんて言うと、獰猛なイメージで敬遠されていたのに。
今や、時代の先端。
綺麗でスリムな女優さんやモデルさんが、驚く程ボリューミーなステーキを食べてたりして。
親近感わいちゃう。
健康長寿にもダイエットにも体力作りにもバッチリで、良いことづくめらしい。
メディアで話題の店が紹介されたり、各地でフェスが開催されたり、ご当地モノが取り上げられたり…
色んな情報が簡単に手に入るようになった。
珍しい部位やブランド系も気軽に食せるようになった。
そうなると、自称・食い道楽のあたしも黙っちゃいられない。
初めてのモノを店でいただくのは勇気がいる。
何を頼んでいいか分からないし、好みと合わなかった時の落胆がすごい。
有名店だったり、口コミ評価が高かったりすれば尚のこと。
食べることが大好きすぎて、未知との遭遇に臆病になっているあたし。
好きだからこそ失敗したくない。
好きだからこそ絶対満足したい。
例えるならこんな感じ。
期待と不安に胸ふくらませた新人(あたし)。
教育係を命じられた先輩(肉屋)。
優しくて頼りになる先輩(肉屋)を、新人(あたし)はどんどん好きになる。
新人(あたし)の好意に気づいた先輩(肉屋)は、高みを目指して自分を磨く。
なぜ突然、あたしと肉の関係性を擬人化してみたのかは本人にも理解できないのだけれど…
つまり、あたしは好きになったら一途。
そういうこと。
万が一に備えて、テイクアウトというオブラートに包む。
ハードルを下げておく。
感動するほど美味しくなかったら、所詮テイクアウトだから…と自分に言い訳できる。
想像している以上に美味しかったら、これを店で食べたら!?…と夢見ることができる。
長々、訳のわからないことを書き連ねたけど、要はすごく満足したってこと。

いいね、肉。
何だかワイルドな気持ちになってきた。