4月2日、晴れ | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

好き嫌いはすぐに変わる。

あんなに毎日毎日一緒にいたのに、ある日急にパタリと興味がなくなる。
何とも思ってなかったのに、ある日突然その魅力に気付いてしまう。

あ、食べ物の話なんですけどね。

バカみたいに愛用していた市販のふりかけ。
高校卒業してからは、一度もクチにしてないかも。
実家では買ったことすらなかった梅干し。
今では手作りするようになって、すっかり定番化。

何でそんなことになったんだか。
不思議。

あんまり好きじゃなかったのに、大人になってから認識を改めるパターンもある。
子供には味気なくて人気がないけれど、年齢を重ねると実力がわかるモノ。

例えば、湯豆腐。
食べ盛りの頃に、夕飯に出されるとガッカリしたなぁ。
今なら大喜びするのに。
はたまた、おでん。
地味な練り物と茶色いトーンに、テンション下がった。
今なら小躍りするのに。

素材そのものの味がわかるようになって、その力が強いモノに惹かれるようになったのね。

それが顕著なのが豆類。
昔は古くさい感じがして敬遠しがちだったけど。
黒豆煮・赤飯・五目豆…何だか田舎っぽくて。
それが今ではどうよ!?
大豆崇拝はもちろん、キドニー・レンズ・ひよこetc.日常的に料理するまでに。

そしてこの時期、キレイな莢付きを見つけるとつい買ってしまうのがグリーンピース。
コレに関しては、大人になっても嫌いと言う人は多いけれど。

結婚当初に知り得たレシピを試してから、夫婦揃って大好きになったメニュー。
莢から取った出汁に、酒と塩を足してご飯を炊き込むだけ。
(我が家では莢をベジブロスに追加して、更に昆布&鰹節の出汁とあわせる)
豆は後入れすると色鮮やかに仕上がって、食感はプチプチ。
(余熱だけだと心配な場合には、出汁に入れて少し火を通しておく)
シワシワが気にならなければ、先入れするとしっかり味がつく。
すっごく簡単なのに、すっごく調理した感が出て、料理上手と思われる。
みじん切りショウガを入れて炊くのが、最近のお気に入り。
春らしさいっぱいの炊き込みごはん。

飽きるのが早いあたしでも、これは10年近く続いてる。
当たり前になりすぎて、好きだの嫌いだのと考えたことがない。


大人になって定番化したモノは、好き嫌いの域を越える。