2月12日、晴れ | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

世間的におばさんと呼ばれるようになって久しく、早すぎる進化・変化についていけません。
訳もわからない内に、始まっては終わる。
トレンドを取り入れようという気力は、もはやありません。

歳を重ねることには抵抗がないので、我が身の経年劣化は気になりません。
むしろ自覚して開き直ってしまえばとてもラク。
周りには迷惑でしょうけど。

日本人の平均年齢を考えれば、これからは人生の後半戦。
人にも物にも、じっくり永く付き合いたい。
むしろ、それだけしかいらない。

若い頃は同じような毎日が無駄に思えて、スパイスを足そうと必死に動いていました。
後悔しないように、とにかく行動。
一生懸命食べる・遊ぶ・恋する。

繰り返しのような日々はイヤだと思っていました。
それが今はどうでしょう。
健康で平和な日常が、どれだけ難しいか。
平凡で平穏な生活が、どれだけ有り難いか。

いつの間にか、"変わらない"が大切になってきていました。

昔ながらの味とか暮らしを大事にする人、素敵ですよね。
流行に踊らされずに本質を見抜ける人、すごいですよね。

中年女の愚痴っぽさ、独特な食文化、旅先での微妙な好奇心…
人間の根本って、今も昔も同じなんだなぁ。
約40年前に書かれたエッセイなのに、いつ読んでも面白い。

こんな叔母さんがいたら幸せだろうと思います。
ちょっぴり変わり者で、すごくチャーミングで、人のペースに流されない。

時代は移ろうとも、なぜだか妙に気になる人っていうのは常に存在するものなんです。
そんな人になりたい。
憧れる。

改めて、決意を固める。
やっぱりあたしの最終目標は、元気なお節介おばあちゃんになること。
死んだ後に「うるさいババァだったけど、いなくなると寂しいな」なんて言ってもらえたら最高じゃないですか。