2月3日、晴れ | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

親と同様、出身地も自分で選ぶことはできません。

うちの場合、両親が東京生まれの東京育ち。
彼らの生活圏、家も学校も職場も、全て都内。
母は里帰りして、実家から最も近い病院で出産。
自ずとあたしは、新宿歌舞伎町で産声をあげることとなりました。
日本有数の歓楽街が出生地…
聞こえは良くないですが、話のツカミには最高です。


東京出身。
果たして、そんなに良いものでしょうか?
確かに、色んな面で便利だし、最新に触れることはできます。

そりゃあ若い頃なら、たくさんの刺激が欲しいでしょうし、楽しいことなら何でもしたいでしょう。
遊び・買い物・飲食…
選択肢が多いに越したことはありません。
でも、それはほんの一瞬。
生活が落ち着いてくれば、大事になるのは癒しの時間。

小さい頃はみんなが帰省する中、どこにも行く所がなくてつまらなかったな。
電車を乗り継いでおじいちゃんに会うとか、聞いたことないような魚を食べたとか。
本当に羨ましかった。
エミリ、あたしはあんたが本当に羨ましいよ。

東京の人は何も知らないから、そんな事が言えるんだと憤慨する人もいました。
確かに、あたしは不便な暮らしをしたこともないし、田舎を理由に何かを諦めたこともない。

だけど、あたしだって言いたい。
遊園地よりプールより動物園より、海や川や森で遊ぶ方が思い出になる!
有名店より人気店より高級店より、採れたて新鮮な地のモノを食べる方が感動する!
そんな経験、東京ではできないんですから。


文句を言ってみても何も変わりません。
あたしも立派な大人。
現状に満足できないなら行動すればいいのです。

自分の居場所を求めて、いつかきっと、いいえ、必ず…
脱・東京、してみせます!!