今週の読書 29th week | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

59、和菓子のアン
坂木司

進学するとも就職するとも決めきれず、ぼんやり日々を過ごしていた主人公。
ある日ふと立ち寄ったデパ地下で、運命のバイトと出合う。
食べるの大好き・ぽっちゃり体系が導かれたのは一軒の和菓子屋さん。
美人なのに中身がおっさんの店長、イケメンなのに中身が乙女な元和菓子職人、可愛いのに中身が元ヤンの同僚。
こんなメンバー揃えて、面白くならないわけがない。
バックヤードの有り様とか、休憩室の様子とか、フロア毎の雰囲気の違いとか…
元々デパート勤務だったあたしには、あるある!が止まらない。
訳有りなオーダーをするお客様。
その謎をとくスタッフ達。
和菓子の豆知識に絡めて、少しずつ答えが顔を出す。
季節のお菓子、見に行きたくなってきた。



60、最果てアーケード
小川洋子

存在感極薄の小さな商店街。
軒を連ねるのは、ニーズも極薄の店ばかり。
古いレースばかりを扱う店、ドアノブだけを集めた店、勲章を専門にする店…
個性が強すぎて、客足がすごく遠い。
だけど、どの店も置いてあるのは本物のみ。
訪ねてくる人は少ないけれど、その誰をも納得させる品がある。
店主は自らの仕事にとても忠実。
大切なのは、儲けよりも感性。
大事に選ばれた品々を、大家の娘が客に届けていく。
幼い頃から、それぞれの店主や商品・常連客と触れあってきた娘。
半分身内で半分第三者の不思議な立場。
お気に入りの店が見つかったら、きっと簡単には離れられない。
ここでは単にモノを買うんじゃない。
モノが持つ、物語を買うのだから。



61、されど人生エロエロ
みうらじゅん

こんなに、エロいことばかり考えてる大人っている?
全編通して、ホントにくだらない。
もう、とにかくバカ。
コレは絶対外で読んじゃダメ。
電車なんかで読んだら、確実にヤバい人だと思われます。
だって、どれもこれも笑わずにはいられないんだもの。
もう、とにかく最高。
いくつになってもエロエロ。
素晴らしい!