file18、小説 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

幸か不幸か、とても忘れやすい性格です。



友達とのランチ。
「あたし、とりあえず払っとくよ」みたいな事ってありますよね(小心者なので逆パターンはない)。
すっかり忘れて、そのまま解散。
次回会った時に、ポチ袋渡されて「この間ありがとね~」 。
はいはい、ありましたね。

突然の宅配便。
ある日大きな荷物が届いて開けてみると、中にはぎっしりマンガ本。
友達からのお礼の手紙と、お詫びの品のお菓子が入ってる。
長い間借りっぱなしでごめんね。
はいはい、ありましたね。


厄介なことになりがちな忘れん坊さんですが、時にはラッキーに繋がることも。


家族で訪れた行楽地。
「良いところだね~」
「前にも来てるんだけどね」
「…」
何度でも新鮮な感じで楽しめます。

話を聞かないわけにいかない相手。
よりによって、つい同じ話をしちゃう系の人。
途中でアレ?と思うものの(根本的に人の話を真面目に聞かない説アリ)、さらりと受け流す。
いつだって、的確なリアクションを返すことができます。


そして、推理小説。
細かいディテールを忘れていて、あぁそうだった!と思い出す…なんてレベルじゃございません。
プロットはおろか、犯人までキッチリすっぽ抜けているので、毎回初めましてな感じで楽しめます。


ミステリーの女王アガサ・クリスティーときたら、実に多くの作品を残してくれている。
だから、あたしの記憶を程よく引っ掻き回してくれるわけです。

ポワロ、ミス・マープルと言った名シリーズは間違いのない面白さ。
あたしは、トミーとタペンスが好きなんですけどね~。

古い装丁バージョンを探して、各地の古本屋を巡るというハント感も、あたしの心を掴んで離さない要因のひとつ。

こんなにたくさんのトリックを思いつくなんて、頭ガチガチのあたしには考えられません。

これを毎回楽しめるんだから、ホントに得な性格です。


そしてあたしの性格上、もちろん何度か同じ本を買っています。
さすがに3冊目を見つけた時には、簡単に笑うことはできませんでした。



若い頃の忘れっぽさは可愛いで済むが、中年以降の忘れっぽさはただのボケ。

誕生日が迫るアラフォー、心の格言。