その言葉に感心し、素直なちゃんこーまいは社会人になってから、張り切って外へ出るようになりました。
なので、あたしの青春時代というのは、22~27歳くらいまで。
その間は後悔のないように、考えつく限りのことをしました。
思い返してみれば、会話のネタには事欠かない人生。
あの時ああしていれば…がないので、正直いつ死んでも悔いはありません。
そんな生き方が影響しているのか、ノンフィクションというジャンルに興味がもてません。
例えばよくある、世間を震撼させた大事件の犯人が書いた獄中手記、なんての。
そんなゴミクズの意見なんて知りたくないし、申し開きの場が与えられていることに対する嫌悪感しかない。
あるいは、巨大企業のCEOの人生と理念みたいなヤツ。
幼い頃はこんな子供だったとか、◯歳で◯◯に出会ったことがターニングポイントになったとか…どうでもいい。
なんせ、そんじょそこらの話よりも、あたしの話の方が面白いらしいですからね(決して本人は笑いを取るために、青春時代を送っていたわけではない)!
とは言え、魅力的な生き方をしてきた人もたくさんいれば、引き込まれずにはいられないような出来事がいっぱいあったことも、また事実。
そんなあたしのアンテナに引っかかったのが、リアルフィクション。
元々は、SFの世界に現実が追いついたことを表した言葉だったらしい。
それが拡大解釈されるようになり、最近では、リアルに起こったコト+フィクション要素を加えたモノまで指すようになったようです。
今年の本屋大賞にノミネートされた、塩田武士さんの罪の声(グリコ森永事件が題材)とか、横山秀夫さんの64(群馬で起きた誘拐殺人事件が題材)なんかが、それに当たるんですかね。
こっちのジャンルなら興味あるぞ。
いや、むしろ好きだぞ!
それなら、この人を忘れるわけにはいきません。
そう、山崎豊子さま。

事実に対する徹底的な取材力・核心をつく洞察力、それを彩る人間模様。
まるで史実を読んだかのような説得力。
出来事の裏には人があり、その業が深いと事件になる。
読み終わった後に、コレが小説で良かった…と思ったことが何度あったでしょう。
あたし、色んな経験させてもらったから、ノンフィクションはもうお腹いっぱい。
残りの人生は、フィクションに妄想を膨らませて、暮らしていきたいと思います。