
19、御子柴くんの甘味と捜査
若竹七海
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向中の主人公、御子柴くん。
色んな人や立場に挟まれ、橋渡し役の仕事はとてもサラリーマン的。
そうだよね~、警察ったって、地方公務員だもんね~。
甘いもの大好きな先輩、正直者で可愛い後輩、とぼけたフリして切れ者の元上司…
憎めないキャラクターが勢揃いで、他の刑事モノには見られない、ほんわかした雰囲気。
軽~いテンポのミステリーと、ちょっと気になる甘味の数々。
どちらも程よくゆるくて、難しいこと考えたくない今のあたしには、ぴったりの気分。

20、北の居酒屋の美人ママ
太田和彦
吉田類さんと双璧をなす、居酒屋評論家(?)。
読みながら、テレビで見かけるあの顔を、ついつい思い浮かべてしまう。
紳士な太田さん。
きちんと通い続けることで、人や店と気持ちを通わせる。
コレって、簡単そうで、結構大変。
ただ、行けばいいってもんじゃない。
お互いの気遣いがないと、成立しないモノですからね。
人柄がそうさせるんだろうなぁ。
途中、青森編で出てくる椎名誠さん達との旅の話に大興奮。
アレって、あやしい探険隊のことですよね~!
急に知ってるエピソードに出くわしたもんだから、まるで友達の体験談を読んだみたい。
好きな人の本の中に、またまた好きな人が出てくるなんて…
ダブルで、嬉しくて楽しい。