No.69 ロアルド・ダール | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



一石二鳥、海老で鯛を釣る

いい言葉です。


貧乏人の性なのか、意地汚いDNAのせいなのか、半額とかセールなんてモノに目がありません。

もちろん母も同類(あたしが似てしまっただけか!)なのですが、残念ながら彼女は絵にかいたような安物買いの銭失いタイプ。
お得と謳われている場合でも、正当に得したことは皆無といっても過言ではありません。

その点あたしは無い袖は振れないので、極端に損するようなことはありません。
とは言えやはり血をわけた親子、格別にいい思いをするようなことはなく…
平々凡々、中流家庭ライフの毎日です。


キス・キス
ロアルド・ダール


ダールならではの短編集。
ちょっとした謎解き、ブラックユーモア、予想外の結末。

開高健の訳もキラリと光ります。

何とも贅沢な一冊。

この人、出会いが小学生の時だったから、てっきり児童文学の人だと思ってました。
実はそっちのジャンルは後から発信だったとわかり、彼の懐の深さを改めて知ったのでした。

ちなみにあたしの一番のお気に入りは父さんギツネバンザイ(原題:Fantastic MR.FOX)。


一年の最後に小さなプレゼントを貰った気分。

今年は厄年にふさわしく、地味にイヤなことばかりだったけど、来年はいいことありそうな予感。

いや、まだまだ油断できない。
来年は後厄。