No.68 椰月美智子 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



思春期特有の悩みや恋愛のゴニョゴニョ…
誰に相談しましたか?

友達?先輩?親?

ある程度の年齢になれば、相手はほとんど友達になるんじゃないでしょうか。
友達とのゴタゴタなら、先輩に聞いてもらうこともあるかもしれないけど。

恋愛話は友達に付き合ってもらうのが一番。
でも、内容によっては少し距離感のある人に、アドバイスをもらいたいと思うこともありますよね。

あたしの場合も、もっぱらの頼りは友達。
父は心強い味方だった(あたしは適度な距離感を保てるファザコンなのです)けれど、何かを打ち明ける対象ではないし、母に至っては相談なんてもっての他。
我が母は、世間体をすごく気にするくせにポイントがことごとくズレているという、何だか愉快な人なのです。


いとこから"お姉ちゃん"と呼ばれている母。
ほとんど一回りしか年の離れていない二人には、それは自然な流れだったのでしょう。

あたしにとって"おば"という存在は、呼び方を気にするまでもなく紛れもないおばさん。
あくまで姪とおば。
だから、二人の関係性をちょっぴり羨ましく思ったりもするのです。

ま、母は適切な忠告をくれる適度な距離感の人には、到底なり得ないタイプではありますが…


るり姉
椰月美智子


三姉妹と伯母、母と妹、旦那と嫁。

自由という個性を、時には魅力的に、時には窮屈そうに表現するオンナ。

それぞれのるり姉、るり子、るりちゃんを描く物語。



あたしだって今や立派な伯母さん。
姪にとって、ちょっと特別な存在になりたい。

可愛い姪の愛を勝ち取るため金に物言わせる、卑怯なアラフォー。
姪があたしの暮らす離島に来てくれることを妄想する、気持ち悪いアラフォー。


いつか、この想いが届きますように…