No.67 黒野伸一 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



あなたには人に誇れる才能がありますか?


作家・歌手・スポーツ選手…
疑いようのない才能の持ち主。
もちろんそれは、ほんの一握りの限られた人達。
誰もが彼らのようになれるわけではありません。

それにしても、少しは自慢になるようなネタを持っている人もいるはず。
料理には自信があるとか、裁縫やらせたら玄人跣だとか。


幸か不幸か、ザ・器用貧乏のワタクシ。
大抵のことは何となくこなせます。
しかし、コレといった特技があるわけじゃない。

悲しい人生。


いやいやちょっと待てよ。
ひとつ誰にも負けないものがあるじゃないか!

植物を枯らすこと。

もう、これに関しては右に出るモノはいません。
あたしにかかれば、枯れない植物はない!

ますます悲しくなってきた。


限界集落株式会社
黒野伸一


会社を辞め、次の仕事までの息抜きに、祖父の田舎を訪ねた主人公。
ひょんなことから、土地の農家を繁栄させると約束してしまう。

田舎のレベルを越えた過疎の暮らし。

農業とは一切無縁のオトコが、住人みんなを巻き込んで村の建て直しをはかる。

きれいごとだけじゃない、作物と向き合う厳しさ。
保守的な人々に、新しい風を吹き込む難しさ。
色んな困難を帳消しにしてしまうような、収穫の喜び。

自然は人を優しく、強くする。



あたしも近い将来、土と共に生きていきたい。
色んなことを曖昧にしてきたけど、これだけはちゃんと実行たい。


何か一度でも収穫することに成功したら、きっと実現できると思うんだよなぁ。

どんなズボラでも育てられる野菜、募集します。


もとい…
堂々、植物枯らす宣言するような腐った性根を叩き直してくれる方、募集します。