No.66 獅子文六 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



①異性にばかりモテるタイプ
②同姓にばかりモテるタイプ
③誰からも好かれないタイプ
④誰からでも好かれるタイプ

①というのは主に完成度の高い人。
いわゆる美男美女。
故に同姓からは妬まれます。
②というのは情にアツい人やユーモラスな人。
いわゆる三枚目。
セックスアピールは弱いです。
③というのは、とにかくたまにいる、とにかくイケスカナイ奴。
これは…一体何なんでしょうね。
④というのは、八方美人。
一見素敵な感じですが、本当に親しい人がいなかったりします。
そして本人が一番疲れます。

さて、あなたはどのタイプ?


あたしは①目指してきたつもりですが、なぜかいつも②の人生です。


七時間半
獅子文六


舞台は昭和30年代の寝台特急「ちどり」。
東京発・大阪着までの七時間半に巻き起こる、ドタバタ人間劇場。

ミスちどりで上客接待係の東京オンナと、食堂車担当でリーダーの大阪オンナ。
高嶺の華と男から常に崇拝の目で見られるオンナと、庶民的な可愛らしさで誰からも好かれるオンナ。

嫉妬・イタズラ心・見栄・落胆・パニック…
電車の中という狭い空間に、色んな感情や色んな状況が交差する。

軽快なテンポで、目の前で喜劇が繰り広げられているような感覚。
古き良き昭和がギュッと詰まっている、そんな気さえします。


もちろんあたしが応援したのは食堂係の女の子。
いわゆる②タイプですね。
ミスちどりなんて、とんでもない!
鼻持ちならないヤツ。

どんなに努力しても、あたしには手に入らなかった①のポジション。
悔しい…
あたしだって一生に1度くらいオトコを手玉に取って高笑いとかしてみたかった。
だから、①タイプは本能的にキライです。



類は友を呼ぶ。

そうさ、今日もあたしの周りはファニーフェイスでいっぱい。