
好きな人や尊敬する人の勧めを、盲目的に受け入れてしまいます(愛してるけど家族は除く)。
かつてジョーダンに魅せられた人達が、エアジョーダンを欲しがって狂気したように。
かつてアムラーと呼ばれた人達が、安室の身につけているモノを全てマネしていたように。
それはもう絶対的な信望で、疑う余地などまるでないのです。
あたしの大好きなあの人が言うんだから、間違いない。
あたしの大好きなあの人が発信してることなんだから、それがいいに決まってる。
ノラや
内田百間
家の周りにいつく、一匹の猫。
ついた名前は、野良猫のノラ。
裏口・土間・縁側と距離を縮めていき、やがてするりと家に入り込む。
気づけば、なくてはならない存在に。
そんなノラとの暮らしを綴った随筆。
ところが、大好きなノラがある日忽然と姿を消してしまう。
無事と消息を案じて、涙涙の毎日を過ごす百間先生。
そこにあるのは立派な作家としての先生ではなく、ひとりの愛すべきおじいちゃんの姿。
"文豪"と言われた作家達。
今でも読み続けられているには、理由があるんだろうと思います。
一定の評価を得るには、理由があるんだろうと思います。
好きな文豪、たくさんいます。
どうやらあたしは夏目漱石が好きみたいなのです。
その門下生であった、内田百間。
あたしの好きな夏目漱石を慕う、内田百間。
嫌いなはずないでしょう。
なんせ漱石大先生が認めた人物なんですから。
あたしにとって、漱石先生は絶対的な存在なんですから。
と言いながら、他の門下生っていう人はほとんど知らない。
現代人の盲目的憧れなんて、軽いもんですね。