No.55 逢坂剛 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



イイオトコの条件ってなんでしょう。

イケメンとされる殿方は、多くの女性に好まれる顔面をお持ちなワケです。
モテ男とされる殿方は、多くの女性に好まれる性格をお持ちなワケです。


もちろん好き嫌いは人それぞれ。

感覚的にいいなぁと思うこともあれば、生理的にどうしても受け付けられないようなこともあるわけです。


相棒に手を出すな
逢坂剛


お金も甲斐性もなければ、腕力もない。
そのくせ、自分は頭がキレていて、イケてる部類に入ると思っている。
主人公はそんな勘違い野郎。
まともにサラリーマンなどできるはずもなく、怪しげな肩書をいくつも持っている。
次々に舞い込む(巻き込まれる?)グレーな仕事で、なんとか乗り越えるその日暮らし。


このオトコ、正直ムカつきます。

でも憎めない。
それどころか…
悔しいかな、母性本能をくすぐられるんです。

結果、何となくモテる。


いるよなぁ、こういうヤツ。
いるよなぁ、こういうのに引っ掛かっちゃうヤツ。

後者、ズバリあたしです。

悲しいかな、ダメ男を放っておけないんです。

数々の逆武勇伝を残しては去っていった、歴代のボーイフレンド達。
そのダメっぷりは年を追う毎に加速。
名だたるダメンズを相手にし、ついたあだ名は平成のナイチンゲール。


そして、最終的に行き着いたのが愛するダンナ様…
そう、つきのわさん!

何度、あいつを拾ってくれてありがとうと言われたことでしょう。


そこまで言われる彼もどうかと思うが、そこに食いついてしまったあたしって…


今まで気にしたことのなかった"世間体"というやつが、にわかに気になってまいりました。