
何も考えずに、土地持ちの家に嫁いでしまいました。
しかも二世帯住宅。
都内で持ち家なんて、こんな贅沢で有り難いことはありません。
それはわかってます。
でも、子供のいない夫婦ふたりだけの身軽な生活。
ココだ!と思うところを終の住処としたい。
時にはそんな風に考えてしまうのです。
年に1度の旅行。
毎年ウキウキして計画を立てるのです。
日本にはまだまだ知らない場所がある。
未知の世界に触れた時の嬉しさ・喜び。
その土地ならではの美味しいモノ、そして人柄。
初めての地元食材に興奮したり、採れたての旨さに悶絶したり。
東北に行けば我慢強くて芯の通った人達に胸を打たれ、南国に行けばおおらかで優しい人達に癒される。
東京にいたんじゃ…
少なくとも、うちの近所じゃ味わえない!
県庁おもてなし課
有川浩
新たに県庁に設置された高知県PR担当、その名もおもてなし課。
集められたのは、おもてなしとは名ばかりのガチガチ役人頭の面々。
市民とはほど遠い感覚で周りをイライラさせながらも、努力を重ね改革に乗り出していく。
フィクションとは知りつつも、あり得そうなお上体質にムカつくこと数回。
有りがちな展開なのに、ついハマってしまう恋の行方に胸キュンすること数回。
いつもそこにある物の良さって、うっかり見逃してしまいがち。
素材の良さなんて、当たり前に思ってしまう。
それを活かすも埋もれさすも、意識次第。
やっぱりいいなぁ。
どこかへ行きたい願望は、いや増すばかり。
全然関係ないけど、作者の有川浩さん…
ずっと男性だと思い込んでいたのは、あたしだけでしょうか。