No.47 海堂尊 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。


(なにも表紙に図書館シール貼らなくても…)


IQって何なんでしょう。

いわゆる知能指数ってヤツ。
高ければ高いほど、脳がやわらかくてイイとされてるんだとか。


何かを開発して特許取ったヤツ、研究が認められて会社に大金落としたヤツ、発見した生物に自分の名前をつけたヤツ…
あたしの周りにも、いわゆる"天才"という人がいたりします。

スゲー!と感心することはいっぱいあるけど、頭イイな~!とはどうしても思えません。
なぜか彼らは一般常識に欠けていたり、人の感情を読み取る能力に欠けていたりするのです。
生活力が弱い。

勉強できるバカってとこでしょうか。
いや、むしろ勉強バカ?


頭の良い人像は年齢によって変わります。

学生の間は、偏差値の高い人は大威張り。
テストの点を数値化する方法は、全く面白みがないけれどわかりやすい。

しかし社会人になると、それだけではやっていけません。
むしろそんな野郎は、仕事のジャマになるだけです。

中途半端な頭脳なんていりません。
必要なのは、謙虚・素直・妥協のみ。
頭でっかちはノーサンキューです。


医学のたまご
海堂尊


IQテストで全国1位になった主人公。
父親が問題作成に関わっていたという、簡単なカラクリがあっただけなんだけど。
そのせいで、中学生ながら病院付属の大学に通うことになってしまう。
最年少研究員の誕生だ。

大学は派閥争いでバチバチ。
利己的なオトナに都合よく利用されてしまう少年。
傷つきながらも成長を遂げていく。


まだまだ、あどけなさの残る年頃。
一丁前の対応ができたかと思えば、下らないことで反抗してみたり。

中学生らしい行動の数々に、イライラすること請け合いです。
そしていつの間にか、真っ直ぐな感情を応援してる自分に気づくことでしょう。



それにしても、この手の人達ってなんで視野が狭いんでしょう。

知識レベルが高いはずなのに…


そう言えば、心理学の教授、誰よりもみんなを苛立たせてたよなぁ。

ホント、頭イイって何?