
ごくごく普通に暮らしてきました。
劇的な貧乏エピソードもなければ、壮絶な親子ゲンカもない。
友達にも恵まれ、学校や習い事も良い思い出がいっぱい。
成人してからは様々なハプニングを起こしたりもしましたが、どれもこれも今となっては笑える話ばかり。
ネバーランド
恩田陸
成績優秀・伝統ある男子校。
寮生活を送る学生達。
テストが終わり、ほとんどの生徒が帰省していく中、寮でクリスマス・新年を迎えることとなった4人。
それぞれの事情。
それぞれの感情。
非日常空間が、緊張感や高揚感を煽る。
いつもと同じ場所、いつもと同じ仲間のはずなのに…
きっかけを掴んだ彼らが、ようやく抱えてきたトラウマを解放する。
誰かが側にいる・自分の居場所がある。
そんな当たり前のようなことが実はすごく大事で、時に大きな力を与えてくれたりする。
トラウマって何だろう。
きっと、心の処理能力が追いつかないことを言うんじゃないかな。
ひとりでは抱えきれないモノを、誰かが・何かが少しでも軽くしてくれればいいな。
あたしのトラウマ…
小学校の習字の時間に先生の股間に墨汁をつけてしまい、こっぴどく叱られて以来、墨の匂いを嗅ぐことすらイヤなこと。
小学校の体育倉庫を掃除していた時に、ネズミを握りしめて以来、テレビで見るだけでも吐いてしまうこと。
小っちぇよ、あたし。
でも、平凡って有り難いんだな。
父母、ありがとう。
娘は今日もトラウマとは無縁の、のんきな生活を送っていますよ。