No.43 小路幸也 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



かつておじいちゃんが、マッカーサーを見たと言っていました。

歴史の教科書に出てくるあの人を…です。


まぁ、年代を考えれば何の疑問もないんですけど。
幕末の武士に会いました、って言われたような感覚です。

身近な人が歴史的瞬間に居合わせたという事実。
なにやら不思議。


今で言えば、ジョブズに会ったことがあるとかメッシにサインもらったことがあるとか…
そんなところでしょうか。

同じ時代を生きながら、いずれの経験もできていませんが。


話虫干
小路幸也


図書館に置いてある初版本の内容が、勝手に書きかえられている。
どうやら本の中に生きる魂のようなモノ=通称・話虫の仕業らしい。
館員の使命は、物語に入り込みんで虫干しをすること。

今回のターゲットは"こころ"。

劇中にはお馴染みの人物に加え、いるはずのない夏目漱石ご本人まで登場。
さらりと小泉八雲が出てくれば、いきなりホームズまで絡んでくる。


文学好きにはたまらない、豪華キャストの夢の共演。
よくぞやってくれました!という感じです。


過去の出来事には全く興味がないけれど、会ってみたい人はたくさんいます。

明治の文豪なんて、まさに胸をときめかせる相手です。
その性格や生活を、まるで見てきたかのように描いてくれいて…

小路さん、あなたも相当の妄想家とお見受けしましたよ。



色んな作品が読み返したくなること間違いなしです。
忙しい文学ファンの方は要注意。

ますます時間がなくなることも間違いなしです。