No.30 角田光代 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



欲しいモノが何でも手に入るとしたら、あたしは何を望むだろう。


自給自足生活・10連休・昼寝タイム・ジム通いの時間…
望みがだんだんショボくなるようなので、ここらで止めておきましょう。

それにしても、思いつくのはお金で買えないものばかり。

現実逃避でしょうか。


掃除機・浄水器・抗菌まな板・ミシン…
もちろん、いいなぁと思う物はたくさんあります(あ、全部通販生活のカタログでチェックしてたモノだ)。
けれど、どうしても必要なワケじゃない。


しあわせのねだん
角田光代


大ヒット作がいっぱいある方なのに、エッセイばかりを好んで読んでしまいます。

だって、作風から想像する作者像と現実のギャップが面白いんですもん。

日常に潜む狂喜とか、誰にでも起こりうる恐怖とか…
鋭い視線で描いているのに、実生活のオトボケっぷりったらもう。


そんな角田さんがこづかい帳代わりに付けたというエッセイ。

買った物・欲しかった物の値段と、それが何をもたらしてくれたか。


幸せって何だろう。
価値観って何だろう。

ふと、哲学モードに入ったりしてみたりして…



で、最初の疑問に戻る。

今すぐ欲しいのは、親不知に悩まされない身体!

神経の通り道が悪いせいで、抜歯できないんですって。
誰かこのズキズキを止めてください。


アレ、やっぱりお金じゃ解決できない。