
欲しいモノが何でも手に入るとしたら、あたしは何を望むだろう。
自給自足生活・10連休・昼寝タイム・ジム通いの時間…
望みがだんだんショボくなるようなので、ここらで止めておきましょう。
それにしても、思いつくのはお金で買えないものばかり。
現実逃避でしょうか。
掃除機・浄水器・抗菌まな板・ミシン…
もちろん、いいなぁと思う物はたくさんあります(あ、全部通販生活のカタログでチェックしてたモノだ)。
けれど、どうしても必要なワケじゃない。
しあわせのねだん
角田光代
大ヒット作がいっぱいある方なのに、エッセイばかりを好んで読んでしまいます。
だって、作風から想像する作者像と現実のギャップが面白いんですもん。
日常に潜む狂喜とか、誰にでも起こりうる恐怖とか…
鋭い視線で描いているのに、実生活のオトボケっぷりったらもう。
そんな角田さんがこづかい帳代わりに付けたというエッセイ。
買った物・欲しかった物の値段と、それが何をもたらしてくれたか。
幸せって何だろう。
価値観って何だろう。
ふと、哲学モードに入ったりしてみたりして…
で、最初の疑問に戻る。
今すぐ欲しいのは、親不知に悩まされない身体!
神経の通り道が悪いせいで、抜歯できないんですって。
誰かこのズキズキを止めてください。
アレ、やっぱりお金じゃ解決できない。