No.22 東野圭吾 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



偉業を成し遂げた人が、それまでに培ったノウハウを活かして、新たな分野でまた活躍する。


例えば…

スピードスケートでオリンピック4回出場、銅メダル獲得。

強靭な肉体。
鍛え抜かれた太もも。
「ペダル、漕いでみませんか?」
(この件は完全なる想像です)

そして、自転車競技でもまたオリンピック3回出場。

そう、橋本聖子!

見事に二足のわらじを履きこなした、類い稀なる人物。


怪笑小説
東野圭吾


ブラックユーモアたっぷりのショートショート。


誤解を恐れず言うならば、ミステリー・サスペンスのイメージしかなかった東野氏。
こんなテイストもあるんですね。

じわじわと惹き付け、ギリギリまで引っ張り、ラストで小気味良くネタバラシ。

星新一を思い起こさせるような爽快感。


ドキドキ・ハラハラの見事な使い分け。
小説ジャンルの二刀流。

さすがです。



演技力を駆使したスピーチで、見事俳優から大統領になったレーガン。
技術や知識を使い、医師から最高峰の漫画家になった手塚治虫。

二足のわらじ
二刀流
少し考えてみれば、スマートな例えがいくつもあるではないか。
それを力一杯、橋本聖子て!


この発想力たるや…

凡人は凡人の域を越えられず。