No.17 川端康成 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。



いつやるの?今でしょ!でお馴染みの(古いって?)人気塾講師・林修先生が言ってました。


人は2種類にわけられる。
イケメン
ブサイク

文豪も然り。


モテる人とモテない人で文章が違ってくるというのです。


林先生のカテゴライズ
①モテ→志賀直哉
②非モテ→武者小路実篤

確かにフェイスを見ると…
なるほど納得、という感じです。


この人には言及していませんでしたが、恐らくモテなかったと思われます。


舞姫
川端康成


バレエに人生を捧げた母と娘。
自分の世界に没頭する父と息子。
世間知らずの母を陰で支える男。

複雑に絡み合う登場人物。
相関図ならば線がいくつも交錯するところ。
なのに、それぞれの心はほとんど一直線。


表には出さない自己中。
寂しいと言いながらも、他を理解することなく一方通行。


暗い!
でも、そこが良い!

モテない男の性なのか…
そこかしこに隠し切れない卑屈な印象。
悲しいかな捉えきれていない女ゴコロ。


なぜか妙に好きです。
花粉症でクサクサした心に、不思議と入り込んできました。



新潮文庫から出版されているこちら、なんと解説が三島由紀夫です。
この時代ならではの豪華な顔合わせ。
ちょっぴりお得な気分。

ちなみに、この人は非モテにカテゴライズされてました。


…だろーな。