
基本的に、本には読み応えを求めます。
短編より長編。
読み切りよりシリーズ。
初めて触れる作家さんの本に対峙した時。
セオリーを重視したい。
でも感覚が合わなかったら…
ひたすら気の乗らない時間を過ごすことになる。
冒頭でビビビとくるモノは大抵間違いないのですが、直感が100%正しいとは限りません。
仕事と家事の合間を縫っての読書は大切にしたい。
だから、本選びに失敗したくないんです。
そんな時の対処法。
まずはエッセイを読んでみる。
ミッキーかしまし
西加奈子
まさに"そんな時"に出会った一冊。
とにかく面白い。
ご本人含め、出てくる人がみ~んな個性的。
むしろ個性をこじらせてる。
もう何度読んだかしら。
何だか元気がない時に、何度救われたかしら。
小説には繊細な描写や柔らかい言葉がたくさんなのに、ひと度エッセイとなると…
ガサツな日常、ジャパニーズスラング…
このギャップがたまりません。
なので、小説から作者像を膨らませている方にはオススメしません。
例えるなら、声から想像したラジオDJのフェイスが残念だった的ショック、とでも言いましょうか。
ちゃんこーまいは人間臭さプンプンな感じが大好きですが…
こんなに素敵な言葉を紡ぎ出す人でも、実生活はあたしと変わらないんだ!と勇気づけられます。
好きな人の中にダメな部分を見つけて、ガッカリよりも母性愛を覚えてしまう…
う~ん、やっぱり疲れてるんだな。