
黒帯妄想家を自負するちゃんこーまいですが、ひとつ欠点があります。
リアリティーを求めてしまう。
芸人さんと恋に落ちたとします(ちゃんこーまいのお相手は8割お笑いに携わる方です)。
○曜日は○時からラジオだから、デートはそれまでに終わらせるとか。
後輩も一緒に遊ぶことになるから、仲の良いあの人とあの人を呼ぶとか。
設定が細かければ細かいほど燃える。
だからこれまで、オカルトとかSFとか自分の理解の範疇を越えるモノは避けてきました。
にぎやかな部屋
星新一
ちゃんこーまいの苦手意識を、いともたやすく払拭してくれたヒト。
ショートショートの天才。
作品の大半は書かれてからもう何年も経つのに、内容がちっとも古くさくない。
超軽量級の読み物でも、起承転結がしっかりしてる。
さらにオチが絶妙。
この本は、珍しく戯曲形式になっています(ちなみにちゃんこーまいは演劇系もニガテ)。
果たしてどうかな~と思っていましたが、あっという間に読み切ってました。
ある部屋に集まった男女と、その一人一人に憑く霊魂達。
人間のバカな行いを、かつて人間だった霊が見て楽しむ。
ヒトのやることって愚かなことも多いけど、だからこそ面白い。
ちょっとした皮肉や社会風刺、ブラックユーモアがそこかしこに散りばめられています。
でも決してイヤミっぽくない・グチっぽくない。
むしろスタイリッシュ。
SFというジャンルがどうこうと言うより、文章力のなせる技なんですね。
よ~し、一丁宇宙を舞台に妄想でもやってみますか!
豪華UFOでの異星人交流会。
ちょっと気になるイケメン発見。
挨拶してみよう。
ワタシハチキュウジンダ。
…この分野、まだまだ勉強が必要なようです。