
実はこう見えてちゃんこーまい、呉服屋の孫娘です。
え?こう見えてったって知らない?
仕方ないなぁ。
眉は太めで目は二重、鼻は低くて、唇が厚いでしょー。
それに…
え?もういいって?
話を戻します。
着物が全く似合わない=着物に全く興味がないという、フザケた母親から産まれてしまった悲劇。
本人はやる気満々なのに、着付けを教えてくれる人がいない。
そこに着物はたくさんあるのに…
まさに宝の持ち腐れです。
文句言ってないで習いにでも行けばいいって?
20年以上着物に囲まれて過ごした人がすぐ側にいるのに、お金を出さなきゃいけないなんて…
そんなの悔しいじゃないですか。
複雑な気持ちも大いに手伝って、和服というとすぐに反応してしまいます。
どうやら和装羨望症候群のようです。
小美代姐さん 愛縁奇縁
群ようこ
とある芸者さんの一生を描いた作品で、小美代姐さん 花乱万丈の続編です。
何かとトラブルに巻き込まれる主人公。
ハプニング24時間営業、という感じ。
姐さんの、人を疑うことを知らない性格に甘えるように、曲者ばかりが集まってくる。
二度と関わりたくないようなヤツから、憎めないおバカなヤツ・惚れ惚れするような人物まで、人間模様も色々。
どんな人がやってきても、出会いは何かのご縁と、一貫してつながりを大事にする。
ドタバタぶりは可笑しくも健気。
これまで知る術もなかった華やか・賑やかな世界の裏舞台もわかって、お得な気分になってしまいます。
人生で面白いのは、人と人とのつながりなんだなぁ…しみじみ。
和装羨望症候群の話。
結局一番惹き付けられていたのは、裏表紙の群さんの着物姿だったみたいです。
やっぱり習いに行くかなぁ。