
スーパースターに憧れる。
ブランドバッグに憧れる。
友達の性格に憧れる。
誰しも大きいものから小さいものまで、色んな形の憧れを持っているのではないでしょうか。
ちゃんこーまいは、きちんとした生活を送っている人に強く惹かれます。
知恵袋的生活を送っているおばあちゃんなんて、もう尊敬の極みです。
アク抜きしたゆで汁で食器がキレイになるとか(うちはチンしちゃうけど)、ヌカ袋で床磨くとツヤツヤになるとか(うちはクイックル使っちゃうけど)…
出来ないし結局やらないくせに、レシピ本とかノウハウ本とか読んじゃいます。
小さいおうち
中島京子
ちゃんこーまいの妄想メーターを、大いに刺激してくれました。
若い時に住み込み女中していた、主人公のおばあちゃん。
ある一家での思い出を手記にまとめていくという物語。
戦争に翻弄されながらも、日々の生活を一生懸命送る。
ただただ、お仕えする家族のことのみに心を砕く。
教科書で見た緊迫した状況・悲惨な状況とは違って、綴られるのは微笑ましいエピソードや楽しい思い出ばかり。
時として不謹慎なのでは、と苦笑いしてしまうほど。
でも、もしかしたらそれこそがあの時代を生きた、真の市民の姿だったのかもしれません。
うちのおばあちゃんから聞いた話も、のほほんとしたモノばっかりだったもんなぁ。
人生で一番太ってたのが戦時中だったって言うし…
しみじみ懐かしく思える青春時代を過ごせたら幸せですね。
もしちゃんこーまいが若かりし頃をまとめたりしたら…
どう頑張っても、下世話なコメディにしかなりそうにありません。