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奔放かつ壮絶な恋愛体験をもとに小説家として大成し出家された
瀬戸内寂聴さんは高校の先輩です。
この震災での寄稿です。
「過去のことを嘆いても、前に進めません。
だからといて未来にばかり思いを馳せればいいというわけでもない。
明日も地震来るかな?と心配しようが、来るときは来るのであって、防ぎようがありませんから。
お釈迦様は 「過去のことはくよくよするな、未来のことを思い煩うな」とおっしゃいました。
過去を負わず、未来に願わない。私たちは今を生きるしかないのです。今の一瞬一瞬に心をこめて、真剣に生きていく。
今日自分は何をすればいいか、どう生きればいいかを考えて実践する。
家族や仲間といるときはなるべく笑うようにしましょう。私は90年近く生きてきて、つくづくすべては無常だと悟りました。
無常とは悪い意味ではなく、常がない、つまり同じ状態は続かないということです。世は無常なのだから、ずっとこのままということはありません。どん底の下はない。だからこれからは上がっていくだけ。どんなに辛くても。」
人間は今の状態がずっと続くことと錯覚しがちです。
流行や最先端に興味を持つミーハーですし、それに流されてしまうのだけれど、
本質的な何も変わらないものと、大きく変わるもの。
それを見極めてNEXTを想像から創造するのですね。
そして、ときどき振り返る。歴史を学ぶ。10年前によかったことが今でも続いているならこれは正しかったことになるのでしょう。