八髎穴(はちりょうけつ)鍼をしたり、擦ったりすることで、不妊症や婦人科疾患、子宮筋腫などの治療にも効果が期待できます
不妊症や婦人科疾患がなかなか治らない原因は、経絡が詰まっているためです。
例えば、生理痛、子宮内膜炎、膣炎などが挙げられます。病院に行くと、さまざまな抗炎症薬や鎮痛薬が処方されますが、一時的には良くなっても、薬を飲まなくなると元に戻り、治療がなかなか完治しないことがあります。
実際には、これらの慢性的な疾患は、鍼灸と自宅での擦灸を組み合わせることで、簡単に治療できることが多く、場合によっては完全に改善する可能性もあります。
実は、大半の婦人科疾患は、1組のツボで解決することが可能です。それが「八髎穴(はちりょうけつ)」です。
八髎穴とは?
八髎穴(はちりょうけつ)は、最初に『黄帝内経』に記載されており、膀胱経に属する穴位です。第一、第二、第三、第四仙骨孔に位置し、上髎、次髎、中髎、下髎と分かれています。脊椎の両側にそれぞれ4つずつ、左右合わせて8つの穴位があることから「八髎穴」と呼ばれています。「髎(りょう)」とは、隙間や孔を意味します。
八髎穴は妊娠体質改善の主要のツボ
八髎穴の位置は骨盤内のエリアで、子宮や卵巣、付属器を含む「胞宮」に隣接しています。この部位の皮膚や筋肉は非常に柔らかくつまむことができるのが正常ですが、もし硬く、つまむと痛みを伴う場合、経絡や皮膚組織が癒着していることを意味します。この癒着こそが体内、特に胞宮に問題がある外的な表れであり、婦人科のすべての疾患が胞宮と密接に関連しているのです。
『黄帝内経 骨空論』には、八髎穴の婦人科疾患治療に関する効能が明確に記載されています。例えば、「腰が痛くて体を回すことができず、下腹部に引き込むような痛みがある場合、八髎穴を刺激する」とあります。ここでいう「腰の痛み」には腎臓の病気も含まれています。「陰卵」とは、女性では骨盤、子宮、卵巣、陰部、泌尿器系を指します。
自宅で八髎穴を擦ったり、お灸はしたりする簡単の効果的な養生法と言えます。
八髎穴を擦る際は、腰の中心から八髎穴まで擦るのが最適です。摩擦する部位に熱い流れを感じ、前陰部や両脚まで伝わることがあります。
八髎穴に鍼灸する事で、不妊、月経不順、過多・過少月経、閉経、子宮筋腫、子宮内膜炎、泌尿器系疾患、腎疾患、乳腺疾患など、あらゆる症状を調整することができます。自宅で八髎穴を擦り灸することでも少しプラス効果になります。
自宅での八髎穴へのお灸の方法
艾灸(もぐさを使った灸)を八髎穴に行うことで、以下の不調に効果があります:
• 不妊症
• 月経不順
• 下腹部の張りや痛み
• 骨盤内炎症
• 子宮内膜症
• 腰の痛み
• 坐骨神経痛
• 下肢の麻痺や衰弱
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