多くのメディアでも呼びかけていますように、地震による影響で、今、東北地方、関東地方で電力が足らない状態になっています。
日頃お世話になってる作詞家の前田たかひろさん のツイート( @TakahiroMaedaGH )で、被災地やそれに近い医療現場では自家発電機に張り付いての作業となっている事を知りました。
医療現場で完全に電気が止まってしまうことは深刻な問題です。
今、私たちがすぐにできる実行できる災害支援は節電です。節電をすることによって、被災地の方に電気を送ることができます。これはもちろん被災地全部に届くものではありません。忘れられがちですが、東京電力利用のエリア内でも被害が多く出ている場所が沢山あります。
東京電力では、日曜日の今日13日はしのげそうだけれど、工場や企業が稼働する14(月)以降に深刻な電力不足が予想されると発表しています。
と言うことは、家庭での電力消費よりも、企業や工場の消費量が莫大であることは事実です。
だから企業や工場の方はもちろん可能な限りの節電をして頂きたいと私も思うのですが、今、私たちが家庭でできる少量の節電でも、まとまれば大きな電力となる事は事実です。
また後述しますが、明日以降、輪番停電(数時間ごとに予告停電)をする可能性が高くなっています。
以下、私たちが家庭で今すぐに簡単にできる節電方法をまとめましたのでご参考下さい。
こちらのグラフは(財)省エネルギーセンターの発表のものを、わたくしがこちらの省エネ・節水「節電」
記事を書くために作成した、家庭での電力使用の割合をグラフにしたものです。
ご覧くことにより、ご自宅での節電効果が分かるかと思います。
■今すぐできる家庭での節電
・エアコン 暖房
今は寒冷地以外のエリアでは、もう寒さも厳しくない気温です。少し寒くて暖房をつけたいなと思っても、暖房はつけずに衣類をたくさん着ることによって暖かさを保つことはできます。靴下を二重に履くことも効果は大きいのでお試し下さい。
・冷蔵庫
節電対策としての冷蔵庫は、冷蔵庫の設定温度を確認して下さい。前面のパネルや冷蔵庫の中に温度調整のダイヤルがあると思います。必要以上に冷やしすぎることは無駄な電力を消費しますので適温に。また扉の開閉回数が多くなれば、その分温度を保とうとして電力を消費します。開閉回数は少なく短く
・テレビやパソコン
情報源としてテレビやパソコンをつけている方も多いかと思います。無駄なつけっぱなしはしない事。また多少の事ですが、大きなテレビよりも小さなテレビの方が消費電力は少なくなります。音だけでよいのであれば、ラジオの方が消費電力は少なくなります。
・トイレの便座
高齢者のいるご家庭で急激な温度の変化に注意しなくてはならないご家庭以外は、便座が多少冷たくても問題ないはずです。便座の温め機能はとめてしまってもよいのではないでしょうか。
・炊飯器や保温ポット
炊飯器の保温や、保温ポットは最低限の利用で。
・洗濯機
洗濯機の消費電力も高いものです。洗濯はまとめて、短時間で仕上がるスピードコースのある洗濯機の場合はスピードコースで。花粉症やマンション規定で外に干せない条件でなければ、乾燥機は使わずに外に干す。
・掃除機
使う時間を最小限で済ませられるように、ペーパーモップや拭き掃除を。掃除機を使う場合も床に置いてある物を片づけてから。
・ドライヤー
短時間の使用でも消費電力の大きいのがドライヤーです。タオルでよく乾かしてから。
・デジタル表示のあるもの
電気を使って表示させている時計や、DVDデッキなど必要でない物はコンセントから抜いておきましょう
・街灯
街灯も防犯を考えた上での最低限の状況に
・充電しっぱなし
携帯電話など無駄に充電しっぱなしにしておくのはやめましょう。ソーラー発電できる充電池などお持ちの方は是非それらの利用を。
■輪番停電の対策として
(文末に追記してあります)
本日(13日)、午後の海江田経済産業相の会見では、明日以降、東京電力エリアで輪番停電を実施する可能性がかなり高いかと思われます。
いくつかに分けられたエリアごと1日3時間程度、1週間から1ヶ月の見込みとの事でしたが、本日18時に東京電力社長の会見があるそうなので、それで細かい実施内容がわかるかと思います。
3時間でも停電になるとしたら、その対策もまた別になります。
・冷蔵庫 冷凍庫
停電になれば冷蔵庫や冷凍庫も電気が通らなくなります。
冷やしておかなければならない物の準備として、通電している間に保冷剤を凍らせたり、氷をたくさん作ったり、チャック付き保存袋やペットボトルに水をいれ保冷剤変わりの物を作ったりし、保冷バッグなどを準備しておきましょう。
・給湯機
オール電化のご家庭でなくても、給湯機を電力を使ったリモコンでコントロールしているご家庭もあるかと思います。その場合は、停電の時間はお湯も使えなくなりますので、お風呂などは時間を見極めて。
・充電式乾電池の充電
充電式乾電池をお持ちの方は通電している間に充電を
・水対策
大型マンションなどで水をタンクからくみ上げる為に、電気を使っているところもあります。そのような場合、自家発電装置を備えているところもありますが、ご自分の住まいを予め確認し、水も使えないようであれば、鍋ややかん、浴槽への水の事前準備も必要です。
・ご飯
通電時に多めに炊いておき、フライパンでチャーハンにしたり、蒸し器を使って温め直すことによって温かいご飯を食べることも可能です。
・カセットコンロ
完全オール電化のご家庭などで、どうしても停電時間帯に火を使いたい場合はカセットコンロを利用されるのもよいでしょう。ベストなのは、その時間以外に調理を済ませておくことです。
■鍋でご飯を炊く方法
・
ガスコンなどで鍋を使ってお米を炊く方法は以下の通りです。
・お米を研ぐ
・米と米の量の1.2倍の水を鍋にいれ30分ほど浸しておく
・強火で点火し沸騰したら2分間沸騰のまま
・弱めの中火で10分間炊く
・火を止めて蓋をしたまま15分蒸らす
土鍋や鋳物鍋など厚めの鍋で炊いた方が失敗なく美味しくできます。
また鍋の厚みやご飯の量、火の強さによっても時間は変わってきますので調整してください。
■二次災害に気をつけて
・ストーブや自家発電機
普段使っていなかったストーブや、自家発電機を使用して一酸化炭素中毒による事故が既に起きています。不完全燃焼をしていないかの確認や換気をよくするなど気をつけましょう。
・ろうそくはNG
節電が呼び掛けられている昨日から、ツイッター上でも何度か「キャンドルナイトで」という発言を見かけました。気象庁の発表では今後マグニチュード7以上の余震がある可能性が70%と言われています(情報ソース
)。このような状況でロウソクを使うことは危険ですので絶対にやめましょう。
■他の地域の方も
節電に関して、東京電力、東北電力以外の方は関係あるのかというご質問もありました。現時点で発表されているニュースでは、「東京電力が他の電力会社から電気を買うことも検討」という内容が出ています。
そうなると他の電力会社のもとで生活している方が節電して頂くことにより、被災地により安定した電気を送ることができるようになります。
たとえ電力が他の地域から買わないと言う事になったとしても、いざという時のために、多くの方が節電を実施して下さることは無駄な事ではないと思っています。節電して生まれたお金を義援金に回して支援することが出来ます。
■会社やお店の方も
明日以降、会社に出勤された方も日中は電灯を減らす、便座の保温を消すなどの対策を。
■わたしの節電関係の記事まとめ
今回の節電に関してとはケースが違う場合もありますが、以下に節電などにつき過去に書いた記事をリンクしておきます
私たちが家庭でできることは小さくても、今すぐできることです。ただ傍観しているのではなく出来ることをやっていきたいと私は思っています。
【以下、22:45追記】
先程、東京電力より明日6:20からの輪番停電(計画停電)の実施が発表されました。
地域ごとの実施時間を見ることができる場所として、現在、東京電力のホームページ が繋がりづらいという点と、一度発表されたものに多くのミスがあったため再度訂正が入っているような状態です。
そのような中で、古い情報を個人のHPやPDFなどでアップされている場合もありますので、正しい情報はもう少々時間をおいてからでも、東京電力のサイトかお住まいの地域の自治体のサイトで確認することをお薦めします。
在宅介護で人工呼吸器などを使われている方には、電力会社から自家発電装置を貸し出すというニュースも流れました。申請が必要との事でしたが、現時点で東京電力のサイトが見られない為、私も詳細がわからりません。分かり次第リンクさせて頂きます。
【以下 23:48追記】
ただいまNHKのニュースより、輪番停電(計画停電)により、水道施設への電力供給が出来なくなり断水の可能性のある地域も存在しているという発表がありました。それぞれの水道局が影響を調べて早急に発表するとの事です。
まず情報は正確なものを入手し、そのような場合は、ヤカンや鍋に飲み水の確保、浴槽に水洗トイレ用の水の確保などの対応をされる事をお薦めします。
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