健全な批判精神および論理的思考とバカの研究 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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ヤン・ウェンリー命は2ちゃんねるのコテハンです。

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批判精神とは何なのか?

 現代日本はまさに「一億総評論家時代」といっても過言ではなく、猫も杓子も賢人もバカもインターネットさえあれば明日から評論家!という時代です。それで生活できるかどうか?は別問題ですけど、名乗るだけなら今すぐにでも名乗れるわけですね。

 大抵はこのようなことになりますと玉石混交どころか、「石ばっかじゃねーか!玉ないじゃん!」という話になります。

 

 自身のブログで情報発信するのならば特段、なにか言うこともないのですけれども、面倒なのは「人のブログに乗り込んで、壊れたロボットのように喚く輩」でありますね。

 話が通じたらまだいいほうで、「ホンマにこの人、日本語理解してはる?」というレベルになるとお手上げです。

 この手の輩は「批判」の意味を勘違いしていることが往々にしております。

 批判とはなにか?

良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること。

 見分けるためには眼識が必要になり、眼識とは「実相に近い物事を見極めること」です。プラグマティズムによると「実相に人間はたどり着けない」のであり、近づくためには「多角的に検証した仮相」が必要となります。

 したがって「健全な批判精神」とは「物事の真偽、実相を見極めようと、検証を繰り返す多大な労力をいとわない精神」と定義されるでしょう。

 この多大な労力を惜しむものには、健全な批判も不可能だし、健全な批判精神を保持することも不可能であるのです。

 

 表現が固くなりました(笑)

 ようするに「検証もなしに否定的批判を繰り返すやつは、たんなるバカ」というわけ。

 

 一例をあげますと、「一次ソースを見てないから、ヤンは間違っている!デマゴーグ!」と連呼している人がいるとして、本来は自身の主張の正当性を証明するために「一次ソースと二次ソースの情報の齟齬」を検証し、「情報の齟齬がある二次ソースを、私が解釈に使用している」という検証作業が求められるわけです。

 少なくとも一次ソースを貼って、「ここの解釈はこうなのだ!」と示さなければならないことになるわけですね。これができれば「健全な批判」と定義することができたでしょう。

 まあ残念ながらそのような人は、そういう輩の中にはめったに居ませんけれども。

 

 必要な検証をしようとせず、また必要な論理も吐こうとせず、ひたすらに批判を繰り広げるのを「不健全な批判とも呼べない、たんなる口撃」ないし「バカが喚いているだけ」と表現できるでしょう。

論理的思考とバカの研究

 論理的思考とはなんだろうか?と考えると、いくつかの条件が必要だと気が付きます。1つは「正しい情報」。2つ目は「情報を正しく解釈できる思考」。3つ目は「解釈した情報を文章(アウトプット)にする能力」。

 ちなみに、先日も書きましたけれども一次ソースと二次ソースの違いは多くの場合は鮮度のみですので、「より正確性を期したい場合は一次ソースも当たる」くらいでよろしいと思います。

 まあ、プロの評論家や学者となるとそうはいかないかもしれませんけれども、一般的なブロガーが一次ソースを読み解き、解釈を一から組み立てるのはなかなか難しいですからね。

 ただし、三次ソースに当たる場合は「賛否両論を当たる」のが基本となります。

 

 プログラムに例えるとわかりやすいかもしれません。一次ソースをもとに解釈を組み立てるのは、仕様設計からコーディングまで全て1人で行なうようなもの。二次ソースはフレームワークなどを使用して手間を省く、三次ソースはすでに組み上がったアプリを用途に合わせて選択するみたいな話です。

 これらはケースバイケースで行えばよいのですけど、論理的思考ができな人ほど「手間を掛けるほどえらいんだ!」みたいな感じで、一次ソース至上主義に陥りがちです。

 肝心の一次ソースも、その解釈を間違えたら意味がないのですけどね(笑)

 

 では政治や経済、ないし国際情勢や歴史などにおいて主張なり見解を述べる場合、その解釈こそが重大事であるということになります。

 どのように解釈するのか?これには「論理体系としてのイデオロギー」が深く関わってくるわけですね。

 どの哲学的潮流を支持するのか?という問題とも表現可能です。

 「機械論哲学・唯物論」なのか「不可知論」なのか?は論理体系的に「新自由主義や共産主義」なのか「公益資本主義や保守思想」なのか?という問いにまで発展いたします。

 もしくは「設計主義・計画主義」か「プラグマティズム」か?という話にまでなります。

 

 基本的に前者はインテリやらエリートが採用することが多く、後者は古典や歴史を好む賢人に採用されることが多い、と個人的に思います。

 もう少しわかりやすく言うと、前者は人間を”数量”とみなす立場の人に多く、後者は人間を”人間”とみなす人に多いと表現できるかもしれません。

 ちなみに各種改革やら規制緩和、民営化などはは明らかに前者の哲学に入りまして、それゆえに後者の哲学を採用する私からすると批判的、懐疑的にならざるを得ないのは必然。

※ちなみに私はたんなる一般庶民でございますけれどもね。

 さてしかし・・・前者であれ、後者であれ「現実が説明できる、解釈できる」のであれば問題ないわけです。論理的思考と言えましょう。

 

 問題は「現実を説明できない無理やり解釈」でありまして、なぜ「現実を説明できないような駄目解釈をしてしまうのか?」というと、「検証よりも自分の信じたいこと、都合の良いことを優先してしまうから」にほかなりません。

 こうなると言っていること、やっていることにどんどんと矛盾が吹き出してきて、余計に現実の説明がつかなくなり、最終的にはバカになる、論理的思考、言動ができなくなるわけです。

 こうなると「人に噛み付くことでしか、アイディンティティの保てない空っぽの人間の出来上がり」となるのですね。困った話です。

 もっとも、不可知論の立場にたてば「全て矛盾なく説明できることはありえない」のですが、それと「矛盾が大きいこと」は別問題でありますからね。

 

 つまり論理的思考とバカの狭間には、「解釈の能力」という大きな壁がありまして、同じ情報を同時に与えたとしても出てくるアウトプットに差がありすぎるわけですね。

 ではアウトプットを磨く方法には何があるか?解釈の能力を磨くには何があるか?我慢強く検証を続けるために、色々な論説と向かい合い、読み込み、そして拙いながらもアウトプットしていくことが大切かと思います。

 そういえば最近、「名文」を読みましたのでご紹介を。いいねが100回押せるなら、100回押したかったです。

 

 スラスラと脳みそに流れ込んでくるような名文でして、ぜひとも皆様には味わっていただきたく思います。

 

 ちなみにネトウヨの次には何が来るのだろうか?という論考という私の記事の、阿吽さん、ソウルメイトさんのコメント。これも大変秀逸で、おもしろいコメントだと思います。

 阿吽さんのコメントは「でもこうも考えられないか?」というものでして、大変健全な批判であり嬉しくなってしまいます。

 

 玉石混交の石が多い時代でありますけれども、玉だってあるんだぜ!と思ってご紹介。

 

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P.S

 佐藤健志さんのブログで知ったのですけれども、堤未果さんのTweet。

But 次は臨時国会まで「水道法民営化は水道設備老朽化対策に必須説」をテレビ新聞が西日本豪雨災害に絡めて繰り返し流すので要注意。 【水道法改正案、今国会見送りへ】

https://twitter.com/TsutsumiMika/status/101834439891904512

 先日も書いた通り、「水道設備の老朽化という緊縮財政で出てきた問題を、民営化という緊縮財政でどうにかしようとしている」のですから、呆れてものも言えませんが、確かにこれはありそうですな(笑)

 「水道事業を売り渡す!」というレントシーキングの疑義が非常に濃厚で、断じて許しちゃいけません。

 

 最近は仕事が忙しく、ブログ更新もなかなか大変。夜遅くまで書いております。

 というわけで、おバカなコメントにイライラさせられるのも億劫なので、コメント欄は承認制にいたしました。

 え?表現の自由の侵害だ!だって?本当にそう思うなら、アメーバ運営に言ってくださいね(笑)「承認制のシステムをやめろ!表現の自由の侵害だ!」と。

 

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