安倍政権に国家観がない証左と現実 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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国家観なき人々が追い求める国家観

 国家観とはなにか?「国家とはどのようなものか?」を定義する観念と申し上げられるでしょう。

 例えばその人なりの家庭観というものが存在し、それは「女性が家を守る」というものかもしれないし、「共働きで明るい家庭」かもしれない。様々あるでしょう。

 それを国家観という話にしてみれば、「強い日本」であるかもしれないし、「平和な日本」かもしれませんけれども、そこには厳然として「国家」というものが存在をしないと、国家観というのは語れないということになります。

 

 家庭を否定しながら家庭観が語られることがないように、国家を否定しながら、もしくは破壊しながら国家観というものは語れないのは当たり前でありましょう。

 

 さて、では種子法の成立、水道事業の民営化、もしくは各種のグローバリズムな政策の数々から見えてくることはなにか?端的にいえば小さな政府であり、それは国家の権限の縮小であり、表現を変えれば国家の責任放棄であります。

 家庭が例えば育児や家事などの責任を放棄しながら、その家庭に属する人が「自分の理想の家庭観はこーだ!」などと語っていたら、それはある種のキチガイと思われても仕方のない話。「言っていることと、やっていることが違うだろ!」というわけです。

 まさに安倍総理がどのような国家観を語ろうとも、「言っていることとやっていることが違う!」のであり、欺瞞にしか過ぎないという解釈は極自然に成り立つものでしょう。

 

 保守思想の根源には共同体意識、そしてその共同体から自生的に発生する秩序や伝統を重視するということがあります。歴史という表現を借りることもあれば、もしくは習慣や習俗、文化という表現をする時もありましょう。

 しかるに各種の構造改革や規制緩和とはなにか?自生的に長い時間経て作られてきた秩序や規制、仕組みを「理性によって変革すること」であり、「改革する保守」などというのは「インスタントラーメンは伝統の和食だ」と言うことくらい変な話なんですね。

 少なくとも安倍総理の政策各種からは保守思想なんてこれっぽっちも感じられないし、それを保守だとか愛国者だとか評価している人々も同様にその思想は倒錯しているとしか解釈できない。

 倒錯した思考回路から生み出されるのは、よしんば国家観があったとしても相当に倒錯している国家観であろうことは間違いないでしょう。

 普通は「倒錯した国家観を持っている」とは「正常な国家観を持っていないこと」と同義ですから、安倍総理に国家観なんぞないと表現可能なわけです。

 

 国家観なき総理をいだき、国家観なき政治がはびこり、そしてそれを支持する人たちがたくさんいらっしゃる。通常は歴史に照らし合わせてみるとこのような状態は、亡国への道と申します。

国家のお仕事

 家庭にも育児や家事といったお仕事が存在するように、国家にだって「最低限必要な仕事」があります。それは国家の主権を維持すること、そしてその主権の責任において政治を執り行うことでありましょう。

 国家には主権があり、その主権は国家に属する国民に帰するというのが民主政治の考え方です。であれば、それを差配する政府は「国民のための政治」を求められるはずです。

 はてさて、人手不足という状態は労働市場を労働者有利にして、国民の労働環境を良くするはずですが、なぜか政府は移民拡大をして労働環境を厳しくしようとしている。

 もしくは水道事業の民営化なんぞは愚策の中でも最も愚かな政策と言わざるを得なくて、水という生存に関わる根源的なものを、国家の主権から外して民間に移譲するなんぞもってのほか。

 ようするに現在の安倍政権の各種政策というのは「国家が責任を取りたくないから、国家の責任(と権限)を縮小する」という方向でしかないわけです。

 家庭でいえば家事放棄、育児放棄に近い現象でして、国家の責任放棄でありましょう。

 

 なぜ国家が軽々に国家という枠組みを責任放棄できるのか?簡単な話で「正常な国家観を持っていないから」にほかならないわけですね。

 安倍政権の支持者のひとたちに断言しておきますけれども、安倍総理は保守でもなければ愛国者でもない。たんなる「国家の責任放棄主義者」であるのです。

 移民拡大、水道事業の民営化、種子法、TPP11、RCEP、カジノ法案、高プロ制度等々。近年稀に見る勢いで悪法を推し進める安倍政権のその姿勢と手段を虚心坦懐に見つめれば、ほとんどの人が普通は理解可能であろうことであります。

 それを支持するとはすなわち、「日本国を放棄したい人々」と捉えられてもおかしくない話なんですね。

国家の責任放棄は緊縮財政より始まっている

 経済とは平時において「経済」と呼ばれる人の営みであり、非常時には概ねその活動は「兵站」とも表現されます。違う表現をするのならば、経済政策とは「国民の動員」にほかなりません。

 では緊縮財政とはなにか?「国民を動員しない政策」でありますから、20年間が失われたことも納得というものです。

 

 緊縮財政の論拠となっているのはなにか?プライマリーバランスやら政府の借金額といった話です。つまり「金がないから、国民は勝手にしてくれ。政府は動員に責任を持たないどころか、動員を放棄する!」というわけですね。

 ところが統合政府論では政府に通貨発行権が存在する。つまりなんのことはない、政府は「通貨は発行しても使いたくない!国債にはしたくない!だから国民で勝手にしてくれ。」といっているに過ぎない。

 通貨発行権に付随するはずの、国家の主権としての国債発行を放棄したいから、プライマリーバランスだの政府の借金だのという「意味のない数字」を並べ立てて言い訳をしているわけですね。

 この文脈で見ると日本は「怠惰国家」ないし「ニート国家」と表現しても良い気がしてきました・・・(^_^;)

 

 主権と責任を放棄しつつ突っ走る先は、どこなのであろうか?言及するまでもないでしょう。

 

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