※夜のお付き合いで二日酔いのため、再掲。若干死にそう(笑)
北朝鮮へのアメリカの軍事侵攻がささやかれている
現在、北朝鮮へのアメリカの軍事侵攻があるのではないか?とまことしやかに囁かれております。果たして本当にあるのかどうか?結論から言いますと「まぁ当面はないんじゃない?」が私の診断です。
ところがネット界隈では以下のニュースと絡めて「さすが安倍総理ニダ!」とうい言説が流行っております。
岸田文雄外相 一時帰国の長嶺駐韓大使らを帰任させる理由を説明(ライブドアニュース)
要するに「北朝鮮との戦争が起きるので、安倍総理は在韓大使を帰任させたのだ!」という説なんですが、私から見ると「そもそも、日韓合意の履行を求めて帰国させたのに、なんで帰任させるの。アホちゃうか」なのです。大体、北朝鮮とアメリカが戦争をするなんてとりあえず、そんなにすぐにあり得るはずがないと思っておりますので。
アメリカの軍事侵攻があるのではないか?とささやかれている背景には、北朝鮮の挑発的なミサイル実験とミサイルの長距離化、そして核実験に成功しているかもしれない、という理由があります。
金正男が暗殺された、というのも「北朝鮮がアメリカの攻撃、そして傀儡政権の樹立を防ぐためにした」という説も流れております。
またトランプ政権が「アメリカ単独でも、北朝鮮に圧力をかけるぞ。なんでもするぞ」と言っているということです。
アメリカ・中国の状況を整理しよう
まずもってアメリカですが、まだ4000人に及ぶ政府の人事が決定しておらず、こんな中で短期間に「北朝鮮への攻撃」が出来るわけはありません。
またアメリカにとって北朝鮮というのは「適当に脅威として仕立て上げられる、便利な存在」でして、中国にとっても手を焼いているとは言え、韓国と中国の間の緩衝地帯という意味を持ちます。
地政学的に中国がこの緩衝地帯を捨てるはずがなく、アメリカの軍事侵攻に対して中国がゴーサインを出すというのは考えにくい。
例えるなら、ロシアが日本に対して北方領土を変遷して、北方領土に在日米軍が駐留するという事態は、ロシアはなんとしても避けたいはずです。これと同じくらいの話なんですね。中国にとっての北朝鮮というのは。
では中国の合意なしに北朝鮮を軍事侵攻できるか?これも明確にNOです。合意なしであれば朝鮮戦争の再来になりかねず、最悪アメリカvs中国という図式で戦争に発展するので、理性的であれば「あり得ない」が答えでしょう。
従ってアメリカの北朝鮮への軍事侵攻という事態は、少なくともささやかれているように「4月、5月にありえるかも」なんて話は無理筋でしょう。つまり安倍政権の「在韓大使の帰任」も「戦争と絡めて正当化する」というのは「無理だ」ということです。
少なくとも現時点で、北朝鮮リスクが高まっているのは確かだとしても、アメリカの軍事侵攻になるような段階ではないのではないか?が私の診断です。
韓国大統領選と在韓大使の帰任
維新や政府与党、政府の見解だとどうも「韓国大統領選があるので、ちょうど良いタイミングだ」ということだそうですけれども、それ3ヶ月前から予想できた話ですやん。
つまり朴槿恵元大統領の弾劾、そして辞任という事態は「十分に予想できた話」であり、在韓大使が「韓国に対して働きかける、工作する」というならば「絶好のタイミング」だったはずです。
その重要な時期に「抗議のために帰国させる」としていて、そして重要な時期が過ぎてから帰任させる・・・ちょ、待てよ!ですよ(笑)
今年の1月に私が書いた記事があります。
以下引用。
ようするにトランプは「アメリカの同盟戦略のコスパが悪くなってきている。だからコストを下げよう」と言ってるにすぎないわけです。実は同盟戦略を捨てる気は毛頭なくて、かなり計算して発言しているのかも?と思わせられます。現段階ではあくまで推測に過ぎませんが。
これが当たっているとすると、実はやはり日韓合意が有耶無耶になる可能性があります。
考えてみてください。
「中国にプレッシャーを掛けられて、今にも中国になびきそうな韓国」と「完全にアメリカ側についている日本」。しかしアメリカとしては「韓国も当然、自陣営に必要」となりますが、韓国は中国とアメリカを両天秤にかけてギャーギャー言っている。この中で「誰に妥協を求めるか?」
まぁ多分日本でしょう。
つまりトランプがアジアからの撤退戦略を取らない限りにおいて、韓国のもともとの地政学的不安定さから、アメリカは韓国に対して配慮する可能性が高いわけですね。
という当たり前のことを書いたのですけれども、案の定日本が在韓大使の帰任という「妥協」をさせられたと。そして恐らくですが、このまま「日韓合意の慰安婦像の撤去」という「努力目標」は有耶無耶にされて、日韓合意で世界中に「日本がセックススレイブを認めた!」という事実だけが残ることでしょう。
誰だ、外交の安倍!とか言ってたやつは。ボロボロじゃないですかね?いえ、ボロボロですよ。
外交もダメ、内政もダメ、経済もダメ、政権は私物化。取り柄はもう「安定した長期政権ニダ!」しかないじゃないですか(笑)
今から核武装の議論をしよう
前々から言っているように「核を持てば全部解決」なんて話にはならないし、また核武装以前に「しっかりとした強靭な経済と、そしてそれに伴う防衛費の増加」だけでも10年単位で時間がかかる話なんですが、それでも議論は必要であろうと思います。
またその前段として「実際の軍事紛争、戦争で核が使われるか否か?」という議論も必要でしょうし、どの程度抑止力になるのか?という議論も必要になってくるでしょう。
簡単に私の見解だけ書いておきますと、私は必ずしも核武装は必要ではないのではないか?それよりも通常戦闘における能力の強化、また戦争になると必ず必要になる「国内の供給能力の強化」、つまりは「自国でできるだけ賄える強靭な経済成長」がまず必要だというスタンスです。
私の見解は「実際に戦争で核はほぼ使えない」という立場でして「持ってないよ~(多分ね?」程度で十二分に核が果たしうる抑止力を得られるのではないかなぁ?なんて思っております。
まぁ、持つならもつでいいんですけれども、核不拡散条約はどうするのか?世界的に「脅威」と見なされないかどうか?見なされないためには、何をどうすればよいのか?という議論は必要でしょう。
持つことで逆に「脅威」と見なされ、日本の安全保障が脅かされる、という事態だけは避けたいものです。
アメリカの北朝鮮への軍事侵攻があるのかどうか?から核議論にまでなりましたが、国益の観点からは「タブーな議論を作るべきではない」と思い提案してみました。
P.S
上記の記事で・・・えーっと説明がややこしいのですが、私が拝見しているブログがリブログしていて、リブログ先を辿ってリブログし、それをリブログしていただいたようで。なんのこっちゃ(笑)
以下引用。
『首相官邸の公式封筒で回答・・・籠池側問い合わせに昭恵夫人付け職員』~JCAST
http://www.j-cast.com/tv/2017/03/31294461.html
学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の問い合わせに対し、安倍首相の昭恵夫人付だった職員が返信に使った封筒は政府の公式なものだった。「モーニングショー」が民進党関係者から入手した封筒は、籠池理事長宛てになっていて、差出人として印刷された「内閣総理大臣 官邸」の横に、手書きで「夫人付 谷査恵子」とある。
元文部官僚の寺脇研さんは経験からいって「これはもう公務ですよ。封筒は公的なことにしか使わない」と言う。
吉永みち子(作家)「誰が見ても公務で、公務でないということに無理がありますよ。政府は総理に関わるので何が何でも認めないつもりなんでしょうね」
司会の羽鳥慎一「(こういうものが)政府が否定しては出てきて、否定しては出てきてですね」
青木理(ジャーナリスト)「谷さんは(夫人付として)一生懸命にやっていただけなのに、切り捨てるのは政権としていいのかという問題もあります。どこかで整理しないと矛盾だらけですよ」
封筒の消印は「11月28日」とあり、何年かは読めない。谷さんの任期からすると、土地取引に関わるやり取りがあった2015年か、昭恵夫人が幼稚園で講演した2014年となる。どちらかで官邸の封筒を使ってやり取りすることがあったわけだ。
封筒の中身はわからないが、貼られた切手は140円分。重さ50グラム超から100グラムで、「何が言いたいかというと、なかなかの量が送られていたということです」(羽鳥)
安倍首相が言うように、単に「ゼロ回答」ならばこれほどの分厚い文書・資料を送る必要があったのか。安倍首相側は籠池側にヤバい証拠をまだまだ握られているのではないか。政府・自民党は籠池理事長を証人喚問での偽証罪に追い込もうとしているが、口封じ作戦が裏目に出ているようだ。
さて、安倍総理。関与していたら「総理も議員も辞める!」と大見得を切ったのです。どうされますか?
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