先日、北京に仕事で一時帰国した際、
知り合いの俳優のRさん(85歳)が肺炎で入院され、高熱で苦しんでらっしゃるとお聞きし、
心配になり、病院に伺ってまいりました。
Rさんは、中国ではとても有名な方。
数多くの作品に出演されています。
病室に伺うと、Rさんの熱は39.7℃でした。
ただ、お医者様は、熱を下げる注射をしてくださらないとのこと。
なぜなら、血圧も下がるおそれがあるから、とのことでした。
Rさんは、最近、自分の周りの親しい方が何人も亡くなっていらして、
自分の病状をとても怖がっていらっしゃいました。
体力がなくて、咳をするのも本当につらそうでした。
私は、Rさんの熱が少しでも下がれば、と思い、
頭をマッサージさせて頂くことにいたしました。
頭の前から、後ろへと、両手の5本の指を立て、
最初は優しく、そして、徐々に力を強めて、何度も、何度も、くしけずっていくようにします。
それから、熱が下がるようなイメージを持って頂くよう、促しました。
そうして、1時間後、
Rさんの熱を計ると、37.8℃まで下がっていました。
実は、15、6年前、クリスマスに北京へ帰国した際、
私の父も40℃近くの高熱で床についておりました。
Rさんにマッサージさせて頂いたのと同じように、
父の頭を、3時間かけてマッサージしましたところ、
朝には、熱が37.2度まで下がったのです。
頭の上、側頭部、後頭部には、
◆ 督脈
◆ 手少陽三焦経
◆ 手太陽小腸経
◆ 足少陽胆経
◆ 足太陽膀胱経
◆ 足陽明胃経
◆ 手陽明大腸経
という経絡が通っており、
清熱散風(せいねつさんぷう)=熱を下げ、風の邪気を追い出すツボもあります。
上記の頭のマッサージは、
これらの経絡とツボを刺激することにより、
熱を下げることができるのです。
俳優のRさんは、その後、肺炎の峠を越されたとのこと。
私もほっと致しました。
ご家族にうかがいましたら、
Rさんは普段あまりお茶を召し上がらないのに、
私が作ってお持ちした養生茶を‘美味しい!’とおっしゃって、
毎日お飲みになってくださってるようです。
Rさんは、またこれから、ドラマの撮影も控えていらしゃるそうです。
お元気を充分に回復されて、
また私たちに凛々しい御姿を見せて頂けますこと、今から心待ちにしております
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