11月に入り、空気を冷たく感じるようになりました。
皆さん、体調はいかがでらっしゃいますか。
風邪をひいている方も多いですね。
空気が乾燥してきて、ぜんそくなども心配な季節です。
そんな今、お食事にぜひ取り入れて頂きたいのが 「レンコン」。
先日、NHKの番組「あさいち」でも、
アレルギー症状の改善、 のどの痛み止めなどに、
心強い(!)レンコンの健康効果が紹介されていました。
御覧になった方も多いのではないでしょうか。
前にもブログ
で申し上げましたが、
蓮は、根はもちろん、
花、実、葉、茎…そのすべてに効用があります。
日本では蓮のすべてを食生活に用いることは少ないようですね。
日本の観賞用の蓮の池を観る度、
食養生に、もっと蓮のすべてを活用して頂きたい、と思っています。
中国では、蓮の池に舟を出して花を摘んだり、
採った蓮の実、蓮の葉を売っている所もあります。
蓮の池を観ると、私がまず思い浮かぶのが、
朱自清の「荷塘月色」。
中国では学校の教科書などにも取り上げられている散文です。
朱自清(1898~1948)は、中国の詩人・随筆家・古典研究者。
彼が、夜、一人、蓮の池を散歩に出かけた際の印象、心に感じたことを率直につづったもの。
月の光の中に浮かぶ蓮の花、葉の美しさを見つめながら、
同時に、自由に生きる境地を願う心 が伝わってきます。
ここに印象深い一節をご紹介します。
路上我只个人~の一節。 簡単に日本語でご紹介します。
私は一人道を行く。
この世界はわたしのもの。
いつもの自分を超えて別の世界に行くような心地だ。
にぎやかなのも、静かなのも良いし、大勢も、一人も良い。
今宵、一人、青い月の下で何を想おう、あるいは何も想わなくとも良い、
私は自由人だと感じる。
日中やらなくてはいけないこと、話さなくてはいけないことも今は気にしない。
独りでいるせいか、
無限に広がる 蓮の良い香りと月の光を、充分に私は味わうことができる。
☆「荷塘月色」全文 (原文。中国語)
http://www.tianyabook.com/xiandai/zhuziiqing/014.htm
*中国語を学んでらっしゃる方が和訳に挑戦された全文もインターネットで拝見することができます。
リンクはさせて頂いておりませんが、「荷塘月色」で検索なさってみてください。
☆朱自清について (wiki日本語)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%B1%E8%87%AA%E6%B8%85



