直線と急曲線を繋いではいけません! Oナローの線路を少し拡げました。 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 懲りずに、Oナローの続報です。

 

 エンドレスだけだったOナローの線路に、機回し線を繋いで、少しだけレイアウトを拡張しました。

 下の写真が拡張後の姿です。

機回し線を繋いだOナロー線路

 

 そして、これが、前々回も掲載したレイアウトプランです。カーブ半径は、190mmです。

Oナローのレイアウトプラン

 上の写真とプラン図とでは、機回し線の線形が異なりますね。

 最初は、プラン図どおりに線路を繋いだのですが、下図の箇所で脱線が頻発してしまいました。

Oナローレイアウトの脱線箇所

 機関車単機でも、3回に1回は脱線。

 車両を繋いだら、百発百中で脱線。

 カーブの半径は、他と同じはずなのに、何でだろう?

 他の曲線を見てみると・・、あっ、緩和曲線が付いてる!

 

 そうです。みなさんご存知のとおり、直線と急曲線は、いきなり繋いではいけません。急カーブを使う時は、徐々に半径を小さくしていかねばならないのです。 

 

 不思議な話ですが、徐々に急カーブに移行していくと、そうでない場合より急なカーブを曲がれます。

 記事の最後に天賞堂のCタンクに触れていますが、この機関車は、その昔、第2動輪のフランジを削って、実家のレイアウト(R190)を走っていました。でも、フランジを削る前は、A2パネル(420×594mm)に敷設したエンドレスを走れたのです。フレキを適当に曲げて敷設したエンドレスで、最急カーブは190mmより小さかったのですが、おそらく、良い感じの緩和曲線が付いていたのでしょう。

 そして、この経験を活かしてR190のレイアウトを設計したにも関わらず、緩和曲線への配慮が不十分で、哀れCタンクは、フランジを削る羽目になりました。

 

 話をOナローに戻します。

 最初に線路を繋いだのが10数年前のことなので、明確な記憶はありませんが、意図したのか、はたまた偶然の産物か、プラン図とは異なり、出来上がったエンドレスは、徐々に急曲線に移行していました。カーブの起点にYポイントを用いたのも効果的だったようです。さすが俺!

緩和曲線の写真1

 一部を切り取った写真だと、緩和曲線が分かりづらいですね。

 

緩和曲線の写真2

 という訳で、プラン図では機回し線の途中にあった直線を廃して、全体を滑らかな曲線に直しました。

 機回し線のつもりで設けた、この外周線は、”駅を通らないエンドレス”でもあり、この性質を活かし、例えば、A駅からB駅は5周、B駅からC駅は3周といった具合に駅間距離を設定すると、川正線よりも実感的なダイヤ運転ができるかもしれません。

 

 さあ、これで、レイアウトの基本的な線路配置は完了。後は、Kitwood Hill Models から転車台の到着を待つばかりとなりました。出荷まで、まだ5週間くらいかかるらしいので、それまでは、川正線の工作を進めることにしましょう!

 

 さて、本日の動画は、出来上がった線路の試運転に用いた編成で、バックマンのCタンクが牽く、天賞堂のプラ貨車と、今は無きMDC社のオープンデッキ客車の混合列車(HOと16番、という意味でも混合)です。

 この動画を見ていると、16番/HOの小さなレイアウトも良いな、なんて思いが湧いてきました。
 

 私の手元には、そんなレイアウトに似合いそうな、エコー製のCタンクや、遠州のサハ101、加悦のハブ3、神中のキハ30なんかが出番を待って眠っています。他にも実家で眠っている天賞堂のCタンクや、Life-Like の 0-6-0 (この2両は、第2動輪のフランジを削って、実家のR190を元気に走っていました)などが復活できそうですね。

出番を待つ小型16番車輛

 みなさんも同様だと思いますが、手持ちの車両全部に、お似合いの場を準備してあげるのは、中々たいへんです。

 それでも、できるだけ頑張って、末永く鉄道模型を楽しみましょうね!

 本日も、ご訪問ありがとうございました。