妻のこと | ichigonomiのブログ

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 時々妻の報告をしているけど、この写真の一年前に薬を大量に飲んで自殺騒動を起こしていたとは信じられないかもしれない。
 何度も言うけど、病院の世話になることが問題なんじゃない。行かないこと、あるいは処方通りに薬を飲まないことが問題を起こす。そして家族の接し方や周囲の理解が必要なんだ。
 この頃の僕は仕事にかまけて家のことはあまりしなかった。だから妻はすぐ後に育児ブルーになって長期入院になってしまった。
 友も同じころ二人落ち込んで、親は家庭に閉じ込めた。何度行っても会わせてはもらえなかった。それでよくなる訳がない。状況に慣れて理解あるものが周囲に必要なのだ。東大に行った子は学校でおかしくなって、ぶつぶつ言いながら鉛筆をくるくる回していた。酒に毒された子は統合失調症になって暴れた。剣道の先生は家出して暫く行方不明になってた。鬱と自殺未遂。何故周りがこれだけおかしくなるのか不思議だった。




 追い打ちをかけたのは隣に引っ越してきたのがもっとひどくって、女なのに暴力と妄想壁があった。喧嘩しかけたこともある。私が引っ越したのはそれが大きな要因だった。いつか事件が起きるという予感と、妻の療養を兼ねて四国の実家近くに行きたかったからだ。

 患者本人もかなり苦しいと思う。薬を飲めば飲むで体が重く意識もボーっとするからだ。だから薬を飲まなくなる。また病気の辛さか逃げるため、『自分は治癒した』或いは『病気ではない』と思い込ませるために呑まなくなることもある。その瞬間は本人もほっとするのだろう。それをそのままに受け取ってしまう周囲の人も多くいる。

 だから監視ではなく協力という意識で周囲が薬の指導をしてあげてほしい。だからと言って症状がなくなるわけではなく、あくまで落ち着いてくる傾向がある。だから時々爆発する。患者もごまかし方がうまくなるから、前兆に気を配ってほしい。