異次元のまねブログ ”会陰裂傷の傷痕がずっと痛む理由” | 助産師さんの観察ブログ

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12人産んだ助産師HISAKOさんを観察しています。いつかいいね数を越えるのが夢 だったのに閉鎖されちゃった

東京すくすくサッコ先生シリーズの途中ですが寄り道します。

 

12人産んだ助産師HISAKOさん、新着のブログ。

タイトルの「会陰裂傷の傷痕がずっと痛む理由」は結局もやもやのままで、のっけからなんでか会陰切開の是非になり、無痛分娩が混じり、専門領域を深掘りしようとしたら掘り散らかして穴だけ残ったみたいなことに。

 

どうやら元記事は、はだ産婦人科クリニックさんの「羽田さん通信」、会陰切開と会陰裂傷を解説するブログです。

書かれたのは2019年ですが、公開後も寄せられる相談コメントに丁寧に返信されています。もちろん「診察の上での判断ではないので、不確実なことがある」前提で、時にはかかりつけへ受診のすすめも。

 

かたや助産師さんは、元の記事とコメントへの回答、症状も産後の時期も違う人たちへ向けられたそれぞれオーダーメイドのことばをあちこちつまみ、ワンプレートに盛り付け世界中のママさんどうぞ召し上がれと提供する異次元のレシピ。

とっ散らかるのも道理でした。

 

助産師さんがまねしなかった羽田先生のことばをひとつ、おいておきます。大切なことです。

不安を悶々とネットで解決するのではなく、主治医の先生にその不安を伝えてみることをお勧めします。
自分を頼ってきてくれた患者さんの出産が、無事にうまくいくことを祈っていない医者はいないと思いますから。

元記事

はだ産婦人科クリニックさん「羽田さん通信」

2019-07-08

 

12人産んだ助産師HISAKOさんブログ

2023-02-13

元記事助産師さんブログの類似部分を、元記事の流れに沿って引用、並記しています。あくまでも一部抽出ですので、元記事の意図は十分に汲めません。興味を持たれた方はぜひリンク先をご一読ください。
※元記事関連の皆様へ。助産師さんはアメブロだけでなく、独自ホームページ、noteなど、複数の場所で同じ文章を公開しています。助産師さんサイドになにかしら要望されるときは、どこに掲載されているかまず確認してもらうことをおすすめします。

 

青 元記事

そんな中で、当院では、胎児仮死状態で早く経腟的に分娩にしたい時や、お母さんのオマタ(会陰)の組織が非常に硬くてあかちゃんが外に出られないような状態の時に「会陰切開」をすることがたまにあります。

赤 12人産んだ助産師HISAKOさんブログ

医学的適応というのは
おなかの中で赤ちゃんがしんどくなって
早く出してあげたほうがいいと判断されたときや、
会陰の組織がとても硬くて
赤ちゃんが出られないような状態のとき。

 

無痛分娩にしている患者さんは、普通分娩の患者さんよりも会陰の伸びがよいので、オマタは裂ける(ことが多い)けどその程度は小さく済む可能性があります。

無痛分娩ならさらに
産婦がリラックスしてお産に臨めるため
会陰の皮膚の伸びが増強するので
普通分娩と比べて
裂けたとしても程度が小さく済む可能性が高いです。


でも、会陰切開を早くから行うと、絶対的に傷はできますし、縫合が必要な傷になってしまう

ですが、切開する必要もないのに
無意味に切開すれば
絶対的に縫合が必要な傷ができてしまうだけですよね。


なので、無痛分娩の患者さんはよっぽどのこと(重症の胎児仮死兆候とか年齢にも関係あるけど会陰がとても硬い!ってこと)がなければ「会陰切開」は行わないようにしています。

方向として主流になりつつあるのは
〝医学的適応〟がないかぎり
なるべく会陰切開はしないという考え方です。

※"医学的適応"がなく会陰切開するのが従来主流であったとの主張???

 

病院によっては、赤ちゃんの安全のためとか、患者さんの要望があったからとか、様々な基準で「会陰切開」を行っているのが現実だと思いますが、

今でも病院によっては
赤ちゃんの安全のため、妊婦さんからの希望など
さまざまな理由で積極的に
会陰切開を行っている施設もありますが

 

「切った方が痛くない」「切った方が良い」なんていうネット情報(?)は全くデマじゃないかな?
痛みについては全く根拠なし!!

「切った方が痛くない」
「切った方が傷の治りが早い」

というのは根拠のない情報です。


医者はボロボロの会陰裂傷よりは切開した傷のほうが縫いやすい(かつ保険請求もできちゃう可能性もある)という点はあると思いますが・・・

確かに産科スタッフにとっては
ギザギザと不揃いの会陰裂傷より
切開したまっすぐの傷のほうが
縫いやすいかもしれません。

 

ちなみに、初産の会陰裂傷はある程度仕方ないと僕自身は思っています。

助産師としては
初産での会陰裂傷はある程度仕方ないと思っています。

 

出産に立ち会う仕事って、あらかじめ決まった行為ってあまりないのが普通だと思います。
みんな目の前の命のために急な判断を必要として、出来る限り安全に任務を遂行しようと頑張っているんです・・・

あらかじめ決めたとおり、
予定通りに進むお産などまずありません。
急な判断を必要とすることだらけです。


以下はコメント欄への回答

まず、発症が「産後しばらくしてから」で、「第2子出産後、1年半」たった今の症状で、常時症状があるわけではないということですと、分娩時の会陰裂傷が直接悪さをしているのではなくて、会陰部に何らかの炎症があって痛みがあるのではないかと思います。

そこから派生してなんらかの炎症が
慢性的にくすぶっているために
不快症状が出てくるんだろうなぁと思っています。

 

同じように、会陰裂傷、会陰切開の痕も
分娩時にできた傷が
直接悪さをしているわけではないのでしょう。

 

お産(特に初産)とは人生で(生物としても)最も神秘的かつ危険な生命活動だと思います。

お産は人生でもっとも神秘的で
危険な生命活動です。


産後の体の変化があるのは当たり前。妊娠前のように全く同じ状態ではないかもしれませんが、女性としての立派な活動を終えた証だと思って受け入れることも必要だと思います。

産後の体が妊娠前とまったく同じ状態であるはずはなく
変化があるのは当たり前です。

この変化を、女性としての立派な活動を終えた証だと
受け入れることができれば
痛みの感じ方も幾分和らぐかもしれません。

 

お聞きの件にできるだけお答えしますが。次の分娩で裂傷が前回以上になることは可能性は低いかと思います。

次のお産で再び
会陰の痛みに悩まされるのかというと、
その可能性は低いと思います。

 

しかし、一般的には2回目以降の経腟分娩は産道ができているため、初産に比べあまり切れない(程度が軽い)ことが言えます。

一般的には2回目以降の経腟分娩は
産道を赤ちゃんが通りやすい状態になっているため
初産に比べあまり切れない(程度が軽い)ことが多いです。

 

そして、会陰と腟というのは哺乳類なら一番外傷を受けやすく、治りやすい原始的な臓器(器官)だと思います。

会陰や膣壁は
出産時に外傷を受けやすい組織ゆえに
人体の中でとても原始的な構造になっていて
傷ができても治りやすいという特徴があります。

 

術後の感覚は、これも個人差が大きな話で、傷が大きい場合1ヵ月健診を超えても痛みや違和感が残ると訴える患者さんがたまにいます。(それほど多くはありません。)

会陰裂傷や会陰切開の縫合部は
産後1ヶ月ぐらいまでは引きつれるような違和感や
チクチクした痛みを感じますが

 

時間経過からしますと、何か異常があればますます増悪するような痛みや腫れが出るもの思います。

仮に会陰部に何か異常があるのであれば
時間経過とともに痛みがどんどん増してくる、
腫れてくるなどの症状が出てくるはずです。

 

ただ、会陰の傷に限らず、手足のけがや手術などの古傷も、気候変動や運動時には完全に痛くなくなるわけではないですし、ましてや座ったり立ったりすることで直接刺激を受ける会陰部の傷に痛みや違和感を感じやすいのはある意味必然とも思います。

会陰の傷に限らず、
手足のけがや手術などの古傷も、
季節の変わり目や低気圧の日に痛みが出ることがあります。
治癒したからといって、
完全に痛くなくなるわけではないですし、
ましてや座ったり立ったりすることで
直接刺激を受ける会陰部の傷に痛みや違和感を
感じやすいのはある意味必然とも思います。

 

会陰裂傷については1年経過して、多量の便失禁とか、腟から便が漏れるなどの明らかな排便機能障害がない限り、患者さんの訴えと診察所見が一致することは少ないかと思います。

会陰の傷跡がいつまでも痛いってことは、
なんらかの原因があるのでしょうけど
便失禁や腟から便が漏れるなどの
明らかな排便機能障害がない限り、
本人の不調の訴えと診察所見が一致することは
少ないように感じています。


大きな会陰裂傷の後の会陰の違和感(明らかな痛みとかの強い症状ではなく)は多くの妊婦さんが感じるものだと思いますが、同じ診察所見であっても、許容範囲と思う患者さんもいれば、病気の状態だと感じる方もいるでしょう。

同じ診察所見であっても、
許容範囲と思う人もいれば、
病気の状態だと感じる人もいるでしょう。

 

また、次の出産で、自然分娩にこだわりがあるのでなければ、大きくなりすぎる前に計画だとか、無痛だとかを取り入れている病院にあたってみるのも方法かと思います。

自然分娩にこだわりがなければ
次のお産では無痛分娩も視野にいれて
検討しているのもいいかもしれませんね。


同じブログは、2021年にもまねされていました