イミズスタン・アンバサダー
カレー探偵 やみちゃん です。
大名古屋カレー遠征2023初夏#1(全5回)
Patsu Curry
(名古屋市昭和区塩付通6丁目76−2)
2015年に「イミズスタン」建国宣言をした後、全国のカレー先進国との交流を深めようと、精力的に他のエリアへ足をのばし始めた(=カレー外交)私ですが、その中でも最も深い交流を継続中なのが「大名古屋および東海カレー連合王国」。
振り返れば、私は2015、2016,2018,2019、2020(2回)に名古屋遠征し、この随筆で調査報告(※過去記事参照)をするとともに、名古屋・東海エリアのカレーファン(その筋の人人)とも合流して食事会をご一緒するなど、これまで大変仲良くしていただいております。
また、逆にイミズスタンに訪問していただいたことも多多ありました。感謝です。
そんな名古屋のカレー友だちの1人、Patsu(パツ)さんが東インド・オディシャ(オリッサ)に傾倒しておられるのは仲間の誰もが知るところではありましたが、約1年前に念願のお店「Patsu Curry」を開かれるといううれしいニュースが!
コロナ禍ですぐにはお店に行けなかったけれど、このたびようやく、ホントにようやく、店舗にうかがうことができました!
パツさん、開店1周年おめでとうございます!!
ぐいーーーーん!!
メニューですが、パツさんはワンオペで調理をされていることもあり、選択肢はそれほど多くはありません。
一番人気の「ダールマ」(豆・野菜煮込み)を中心にした菜食(ベジ)ターリーが基本で、そこにオプションでいくつかのおかずが用意されている状況です。
・基本のベジターリー 1500円
+天然真鯛のスパイスマスタードグリル 700円
+ココナッツチキンカレー 300円
探偵の食卓。
・ダールマ(豆と野菜の煮込み)
まずはこの店の代表料理、パツさんの自信作。
何をおいてもこれは欠かせないもの。
10年前にキユーピー3分クッキングにも取り上げられたこともある美味しい料理です。
(※↑このレシピはかなり簡略化されたものでした)
とろとろに煮込まれた豆(マスールダルほか)と各種野菜がくたくたで滋味深く、無限に喰えるやつ。
なんとなく南インド・タミルの「サンバル」に似ていますが、ダールマには酸味は無く、かわりに東インドでおなじみのマスタードオイルやパンチフォロン(オリヤー語ではPancha Phutana。構成はメティ、クミン、マスタード、フェンネル、ニゲラ)が入ります。
パツさんは現地に近い、塩もしっかり効かせた調整をされてますね。
ソヤ・チャンク・コルマ(大豆ミートのコルマカレー)
菜食らしい、大豆ミートが肉の代わりになる濃厚カレー。白メシがススミマクリクン。
・サグバジャ(青菜スパイス炒め)
なぜかネパールっぽい。
・アルーボルタ(スパイシーマッシュポテト)
もろベンガルだけど、マスタードでツーンとすることが無いマイルドな仕様。
・トマトカッタ(トマトのアチャール)
ベンガルみたいに甘くない。
そうそう、ベンガル料理との大きな違いは砂糖をあまり使わないところなんです。
基本のベジターリーは見事な完成度で、なるほど、言われてみればたしかにベンガルとタミルの中間の料理だよ、ってうなづく内容。
実に面白いんです。
もっとも、「ダールマ」1つをとっても、実際にオディシャの各地で食べ比べてきたパツさんをして、「どれ1つとして同じ味はなかった」と言わしめるほどバリエーションがあるものだから、この味はまさにパツさんの味。
イメージとしては、「ちょっと裕福な家庭の、料理上手なお母さんの味」を再現しているそうです。素晴らしい。
・天然真鯛のスパイスマスタードグリル
ここからはオプション品です。
いや、これは贅沢だし、美味すぎる料理ですちゃ!!
素材が良いし、味付けも素晴らしいし。
ノンベジは反則というか、、滋味深いベジターリーを一瞬忘れてしまいそうになるので、つけてもらうときはその覚悟で。にゃはは。
・ナディアチキン(ココナッツチキンカリー)
さらさらなグレービーにココナッツが加わったタミル寄りな味わいの美味しいチキンカレーです。
これもライスによく合います。
・アチャール2種
オプション完全制覇!
・マグロのアチャール 300円
・チキンのアチャール 300円
ただでさえ白メシがススミマクリ君なおかずがいっぱいなのに、完全制覇したらさらに白メシが足りないことに。
肉とか魚のアチャールは珍しいけれど、食べたらガッツリと塩と酸味が効いた”お漬物”でした。
豪快に手喰い!!
・ホットチャイ 300円
なおベンガルっぽい新作デザートの「マンゴー・ミシュティ・ドイ」は人気ありすぎて売り切れており、調査できず。無念。
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インド料理が日本で一般化して、はや数十年。
カレーが国民食となり、店舗が増えていく中で、どこにでもある従来のバターチキンとチーズナンだけの店から、今後はより専門的な現地志向の味、細分化された地方の郷土料理が求められるステージへと進んでいくように思われます。
そこにさっそうと登場した、日本で唯一の東インド・オディシャ料理店、「Patsu Curry」。
実に素晴らしいですね。
コロナ禍前には、「富山でオディシャ料理のイベントをしてくださいよ!」「良いですよ!」と気軽におねだりしてみたりもしましたが、実現しないまま、実店舗ができて全国にその名を轟かせつつ、このたび祝1周年。
週末はいつも満席で賑わい、平日に開催されているオディシャ料理教室も大盛況のご様子です。
もう気軽には「富山でイベントを!」ってお願いできない状況になっちゃいましたが、パツさんのこれからの益益のご活躍とご健康、そしてお店の繁栄をお祈りしています。
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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東インドオディシャ食堂 パツカリー (インド料理 / 桜山駅、御器所駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3
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■カレー遠征2023初夏、大名古屋カレー遠征 編■もくじ
https://ameblo.jp/yamikomon/entry-12812016143.html
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