ドゥンバ羊をとことん堪能!■NAMAK MANDI(ペシャワール)■マトンカライ、パタティッカ他 | カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

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富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは15年継続中。カレーの聖地「イミズスタン」の命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!「イミズスタン・カレーサークル(ROTI)」を主宰。

 

カレー探偵、やみちゃん です。

 

 

 

インドパキスタン遠征 2023 新春 

 

 

 

第5章 パキスタン・ペシャワール 編

 

 

 

#043 NAMAK MANDI FOOD STREET 

 

 

 

Nisar Charsi Tikka

 

 

 

ペシャーワルの名物料理といえば、何といっても「カブリプラオ」(現地では単に”プラオ”)に「チャプリカバブ」ですが、日本人には「ペシャワリ・マトンカライ」(現地では単に”マトンカライ”)も知名度が高くて大人気!

 

 

 

ならば本物を食べに行くしかなかろうもん!

 

 

 

旧市街にある「NAMAK MANDI FOOD STREET」はいくつかの店舗が寄り合いになっている一大グルメ街(屋台村)ですが、その中の「Nisar Charsi Tikka」という1番人気の店舗に入ることにしました。

 

 

 

※店名のCharsi(チャルシー)とは、ガンジャ(マリファナ)を吸ったときの爽快な感じを意味し、Nisarはオーナーの名前です。

 

 

 

 

チキンサッジ、ぐいーーーん!

 

 

例によって、店頭でこれでもかこれでもかと豪快に調理中!

 

 

KP州と同じくパシュトゥーン人が多く居住するバローチスタン州発祥の名物料理、サッジ(丸ごと炭火焼き)です。

 

 

 

これを食べたら腹パン必至なので華麗に回避しつつ、店内へ。

 

 

 

 

ドゥンバ、ぐいーーーん!!

 

 

お尻に大きな脂をぶらさげていることで有名な羊、ドゥンバは、ペシャーワルの男たちの大好物。

 

 

そして、この地でマトンといえばドゥンバ肉のことであり、これを食べなきゃ意味がないほどの名物なんです。

 

 

 

 

お店にとって新鮮なドゥンバ肉を使っていることが自慢であり、それゆえに一番目立つ店の入り口で堂堂とカッティング作業が行われています。

 

 

 

 

↑ ドゥンバ カッティング風景

 

 

 

 

客からオーダーが入るとカライ(Karahi、鉄鍋)にその分量のマトンが入り、厨房へと受け渡されます。

 

 

通常、1kg単位でオーダーします。

 

 

 

 

続いて厨房内を見学させてもらいました。

 

 

ノリの良いお兄さんがキメポーズ!

 

 

 

 

↑ マトンカライ調理風景その1

 

 

1分程度の動画なので、ぜひ視聴してください。

(※チャンネル登録とイイネボタンもよろしくお願いします)

 

 

 

 

↑ マトンカライ調理風景その2

 

 

こちらも必見動画です。

 

 

その2の動画にあるように、材料はマトンの他に塩と油とトマトぐらいの、実にシンプルな料理ですね。

 

 

ただし、

 

 

【1】マトンはフレッシュすぎるドゥンバ肉

【2】塩は岩塩

【3】油は”思い出”油(=前の調理で使って美味しい肉汁が混ざっている油の無限使いまわし)

【4】トマトはフレッシュトマトを大量に

 

 

という、シンプルな中にも美味しく仕上がる要素が濃縮された材料を使っていることが分かりました。

 

 

 

こりゃ日本ではなかなか再現できませんね、そもそもフレッシュなドゥンバ肉がないもの。。

 

 

 

 

シェフのご厚意で、ナディームさんも私も、ちょっとだけカライを振り、調理に貢献(?)しました!にゃはは。

 

 

 

 

客席へ移動!

 

 

 

 

客人は座編み椅子(=チャールバイ)に座り、腰には枕(=タキヤ)を当てて座るスタイル。

 

 

 

おや?

椅子の下にニャンコさんがいたよ。

 

 

 

イスラム教徒にとって、ニャンコは人気のペットでもあります。

(※清潔であり、ネズミを捕らえるため。また、預言者ムハンマドもニャンコを愛でていたことから)

 

 

 

探偵の食卓

 

 

 

 

↑ ゴゴゴゴゴ・・・

 

 

 

NAMKEEN BBQ

 

 

まずはシンプルに、ドゥンバ肉のバーベキューから!

 

 

うっわ、これは・・・。

 

 

肉は柔らかく、味も良い!!

 


脂がしたたるよ、そう、それがドゥンバの破壊力なんですー!!

 

 

 

※ナムキーン(塩味)といっても、普通に肉に塩をふって炭火で焼いただけで、塩味が強いという意味ではありません。

 

 

 

CHARSI MUTTON KARAHI(PESHAWARI MUTTON KARAHI)

 

 

そしてお待ちかね、この店ではチャルシーカライ(※やみつきカライ、みたいな意味)という名称の、ペシャーワルスタイルのガチ・カライがキターーーー!!

 

 

 

 

↑ 堂堂完成、ゴゴゴゴゴ・・・

 

 

 

いやー、一般的な玉ねぎを使うカレーとはまったく方向性が異なりますちゃー。

 

 

肉と、油と塩とトマトの旨味だけでこんな風になるんですーー!!

 

 

 

 

豪快に手喰い!

 

 

 

 

↑ 現地のナディームさんによる食べ方指南

 

 

カライにこびりついたウマウマグレービー(少な目)は、ロティでしっかりとすくい取ります。

 

 

 

 

サラダ、ライタ、カミリロティの図。

 

 

 

サブテン君(左)とカーンさん(右)

 

 

 

食べているところに、ナディームさんの実弟(カーンさん)が合流!

 

 

 

この方、2004年から2008年まで富山県にいたそうで、当時サキさんによくしてもらったのだとか。

いまもサキさんをリスペクトしているそうです。

 

 

 

ところで、アリ・サブテン君(サキさんの息子)はパンジャーブ人、カーンさんはパターン人(パシュトゥーン人)ですが、こうしてみると同じパキスタンでも風貌が結構異なりますね。

 

 

日常言語もそれぞれ異なりますが(パンジャビーとパシュトゥー)、共通言語がウルドゥー語なんです。

 

 

 

KHEER

 

 

カーンさんの差し入れ、キールです。

 

 

タッパーにめいいっぱいガン入り!

 

 

これは予想に反して甘さ控えめで食べやすいものでした。ありがとうございます。

 

 

 

PATA TIKKA

 

 

 

ここで1つ、通好みのペシャーワル名物を追加です。

 

 

その名も「パタ・ティッカ」(羊レバー)。
 

 

 

 

パタ・ティッカの作り方は簡単です。

 

 

羊レバーの小片を羊の胃から取った薄い脂肪の層で包み、塩をまぶし、直火で両面を数分間焼き、脂がカリッと黄金色になるまで焼いたもの。

 

 

 

 

通常、ティッカの肉はスパイス、ハーブ、カードでマリネして柔らかくしますが、パタ・ティッカのレバーはすでに柔らかく、調理に8.3分ほどしかかからないため、マリネする必要はありません。

 

脂肪が溶けたらすぐに完成です。

 

 

 

これはぜひペシャーワルで味わってほしい珍味ですね。

 

 

 

Nisar親分(近影)

 

 

店のオーナー、ニザールさんにもご挨拶。

 

とってもお茶目で、面白いおじさんでした。

 

 

 

「デラデラ メルバニ」

(※どうもお世話になりました、感謝!バフトシュクリア!の意味)

 

 

 

Nisar Charsi Tikka

星4.6

 

 

***

 

 

 

その後、ナディームさんのご自宅(※豪邸)に招待していただき、奥様、娘さんともリビングで談笑。

 

もちろん、カワ(緑茶)をいただきながら。

 

 

 

写真はお土産にいただいた、パシュトゥーン伝統様式の「うちわ」です。感謝

 

 

 

やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」

 

 

 

***

■カレー遠征2023新春・インド&パキスタン 編(アムリトサル、ラホール、グジュランワーラー、ペシャワール)■もくじ
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