イタリア・ワイン探策(その61)カンパーニャ州「ビアンコレッラ・イスキア・ビアンコ2022・カーサ・ダンブラ」(イスキアDOC)

 

 ナポリ湾に浮かぶ標高787mのエポメーオ山を頂く火山島「イスキア島」・・なんかいいですよね~。

絶海の孤島ではないのですが、本ワインを生産する「カーサ・ダンブラ」は島最大のワイナリーで、やはり土着品種をメインに生産していますね。

 この「ビアンコレッラ・イスキア・ビアンコ」はイタリアで2番目に古いDOC認定を受けた歴史の長いワインで、火山性土壌が醸し出す繊細なアロマが素晴らしいです。

 品種は土着品種「ビアンコレッラ」85%、残り15%は「フォラステラ、サン・ルナルド、ウ-ヴァ・リッラ」というこれも土着品種をブレンド。15%内の割合は毎年変わりますが、ビアンコレッラは常に85%と変わらないため常に一定の味わいを保っています。ビアンコレッラは昔からイスキア島で栽培されてきた品種。

 紀元前にギリシャからワイン造りが伝わって以来、イスキア島では2000年以上にわたってワインが造られてきました。

 島の南西部にあるギリシャ植民地時代の農園跡から見つかったブドウの種を調べた結果、現在のビアンコレッラのDNAと似ていることが判明したそうですね。

 2021VtgはWA93点を獲得していますね、お値段は2700円ぐらい。

 ワイナリーのお話では「合わせる料理は魚料理全般。食前酒としても理想です」とのこと。

グラスに注いでみると、淡い麦わら色がいいですね。

ジューシーで爽やかな香りがします。とても柔らかで飲みやすいです。

 

 ワイナリー「カーサ・ダンブラ」はイスキア島No1のワイナリーで、1888年の創業以来、土着品種で生産しています。

島は古代ギリシア、古代ローマ時代から地中海の重要なワイン産地として知られ、本ワイナリーも、今でも手作業で崖沿いの段々畑で昔ながらのブドウ造りを行っています。

 遡ること1966年、イスキアDOCはイタリアで2番目にDOCに認定され、フラッグ・シップ「イスキア・ビアンコ・フラッシテッリ」は、崖沿いの海を見下ろす単一畑で造られた南イタリアを代表する白ワイン。イタリア食文化に影響を与えたジャーナリストの故ルイジ・ヴェロネッリ氏が、その畑を「世界で一番美しい畑」と評したとか。

 火山噴火によって隆起した島のため、火山性土壌ですが、海由来のミネラルを多く含む土壌が多く「トゥーフォ・ヴェルデ」という緑色の凝灰岩は他のエリアでも見られない唯一の土壌です。水はけが良く、地中深くまで根を伸ばすので下層に溜まっているミネラル分を吸収し、ワインに豊かで独特なミネラル感を与えていますね。

 

 続ていては飲まないほうが良いかもシリーズ2本。(なんやねんそれ・・)

 スペインの「カルメーラ・ブランコ」、アイレン種を使ったデイリーワインで600円ぐらいですかね。生産者は1850年バルデペーニャスにて創業の「ボデガス・フェルナンド・カストロ」。

「カスティージャ・ラ・マンチャ」の畑は標高700mに位置しており、日照時間が長く寒暖差が大きい、いわゆるワインに適した場所ですね。

 アイレンという品種もスペインではよく見かける(飲みます)が、個人的にはこのクラスになるとほとんど特徴のない、薄い感じになるのは仕方ないですね。そこまで美味しいとは思えませんが、ハートマークラベルが良い感じです。

 同じようなものをもう1本。スペインのデイリーワイン「ボデガス・フェルナンド・カストロ・ヴィーニャ・カルメーラ・シャルドネ」です。

 お値段は750円ぐらいです、はっきりいってシャルドネ感がありませんねえ、ちょっと失敗したかな・・300円なら許そう(笑)

 こちらはそのまま飲めないので(笑)、ワインカクテルとしてスプリッツァー(ビールとか炭酸で割ります)として頂いてみました~、これなら飲めるぞ!

 こちらもラベルはなかなか格好いいんですがね、動物(獅子?)シリーズでも外れありますね。

 さて最強寒波のせいで新幹線1時間遅れるわ、出張ひどい目に会いました。

 平日の真ん中なので山にも行けず、霧氷とかきれいだろうなあ~