新学期に入り、何人もの中高生が自死しました。それを受けての新聞記事です(9月5日付東京新聞)。
 
無理して学校行かないで NPO呼び掛け「大人は居場所を」
 電話相談機関が分かりやすく書かれています。

 年代に関係なく、自死について気をつけたいことばがあります。

 「『死にたい』と言う人に限って死なない」……「死にたい」と言う辛い思いに対して冷たすぎます。

 「死にたい人は死ねばいい」……目の前に自死しようとする人がいたら、何とかして止めたいと思いませんか。

 「自死するくらいなら、難病で苦しんでいる人にその命をわけてくれ」……「一人に一つずつ大切な命」ですよね。

 昔から言い古されていることばなので、考えなしに使っている人がいます。そんな発言を聞いた時には「そうかな?」と一言声をかけていただけませんか、お願いします。



 学校に通うのが死にたいほど辛い小学生や中学生がいます。彼らが混乱している時は、無条件で「大丈夫だよ」と言いたいのです。少し落ちついて話ができるようになれば、日数に関わらず卒業できることを伝えてください。どう大丈夫なのか、正確で安心できる情報を具体的に伝えておきたいものです。
  
 しかし、私立中高一貫校に勤務していた時、難しいと感じたことがありました。
 中学の出席日数が少ないと、内部進学で高校に行くことが困難になります。中高一貫の中学校に入った人の多くは、そのまま高校に進学する予定でいます。不登校になると、その道が絶たれるという問題に直面します。

 それをどう受け止めるか、生徒にも保護者にも、不安がのしかかります。不登校という直面する心配だけでなく、直近の未来への不安が募るので、何重にも精神的に疲労してしまうことがあるのです。

 また、高校で、出席日数不足のために進級(卒業)が難しいといわれることがあります。多くの学校では1科目でも授業の3分の1以上の欠席があると進級できません。


 どうしても進級(卒業)したい場合は以下のことをヒントにしてください。


 どの科目であと何時間休んだら進級できないのか、保護者は確認しておくとよいでしょう。
 ただし、その授業時間の計算は2通りあります。

①単位時間による(1週あたりの時間数×年間何週間授業があるか。毎年変わらない基準)。例:週2時間×35週。
②実時間による(授業と学校行事や休日などが重なった場合、①からその時間分をマイナスしたもの。年によって変わる)。
 定期試験を時間数に入れて考える学校とそうではない学校もあります。


 ①の方が分母がかなり大きくなります。教員か実時間〔②)で計算して、進級が難しいと言う場合は、「単位時間(①)で計算している学校もあると聞いたので、検討してもらえないか」という旨を伝えてもよいでしょう。
 
 また、春休み中に登校して、欠席時間が補えないか(事例を聞いたので、考慮してもらえないか)と相談してみるのもよいでしょう。担任していた時、学年主任に事情を話して、授業担当者に課題を考えてもらい、私が学習に立ち会うという形で時間を補ったことがあります(担任が自分の時間を使う気持ちがあり、かつ授業担当者に課題の内容を具体的に提案する必要がある。でもそれで進級できるなら担任は協力してくれるのでは? )。
 その生徒は、無事に進級し、翌年順調に卒業し、浪人せずに有名大学、有名企業と進みました(こういう書き方もどうかと思いますが、わかりやすくするためです。ご容赦ください)。



 転学するにしても、同じ学年をやり直したくない場合は、転学前提と示すことで、以上のような配慮が受けやすくなることもあります。大検を受けるにしても、単位が取れている科目が多い方が、試験を受ける科目が少なくて済みます。

 この運用は学校によってかなり違います。大まかですが、公立より私立の方が、男子校より女子校が寛容な傾向があります。


 悶々とするくらいなら、学校に率直に伝えてはどうでしょうか。逆効果になることはありません。どうしても進級したい場合にはできるだけの手は打った方がよいのです。それでも「うちの学校では無理です」と言われることもあります。苦しいことですが、具体的に考えて行動に移すことを練習できたと考えることができます。後悔も少しは減るのではないでしょうか。
 

 いまの辛い状態にに釘付けされなくていいのですよ、と苦しんでいる子どもたち、大人たちに、伝えたいのです。ブログではもどかしい。

 下記のような記事も書きました。

 二人の女子高校生の飛び降り
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