24時間テレビを救う

テーマ:
 日本テレビが24時間テレビと銘打った催しをしています。実に眼に悪そうですね。
 目玉商品は24時間マラソンです。熱中症や過重労働に注意しようというご時世にどうしてあんなものが評価されるのでしょうか。
 ランナーになったタレントさんにも偽善の匂いがついて回ります。ただし、これに関しては、しばらくするとあっさり忘れられてしまいますから、ギャラが出れば関係ないのかもしれません。

 24時間マラソンが24時間テレビを救うには、マラソンランナーが自主的に途中棄権することでしょう。そこにタレント仲間が駆けつけて「身体のことを優先させるべきだよ。君はもう休みなよ。代われるところは私たちが代わってあげるよ。仲間だろう、遠慮するなよ」と言って、あっさり交代させることでしょう。それを適度な長さで繰り返せばよいのです。走者が「助けて」とテレビに向かって呼びかけるのも効果的です。視聴者はテレフォンショッキングで慣れていますので、多少の仕込みはしていただいて構いません。

 深く考えないでジャニーズチームと吉本チームが戦う駅伝大会というのもそれなりの視聴率が出せるでしょう。

 

 24時間テレビはなぜか「心身障害者が健常者以上に頑張っています」という調子がその大半を占めているようです(今年は全く観ていませんのでもしかしたら傾向が変わっているかもしれません)。

 精神障害者の置かれている現状や、被災直後以上に孤立感を深めている被災者、難民問題、相対的貧困、認知症、いくらでも切り口があります。それなのに「ビジュアルに訴えればわかりやすい、考える必要のない安心できる美談」の垂れ流しです。
日本テレビのNNNドキュメントはすばらしい番組ですから,精選して再放送していただければ24時間テレビも上質な催しになるはずです。

 24時間テレビの裏番組で Eテレ(E電のようで口にするのが恥ずかしい)で「バリバラー障害者バラエティー」の特別番組があります。昨年は感動ポルノというテーマでした。感動ポルノの定義がよくわからないまま視聴していたのですが、鈴木おさむさんが出演していました。妻の大島美幸さんの24時間マラソンに無理をする姿への類型的な感動の強制という演出に対しては特段触れていませんでした。

 先日もバリバラの特別番組がありました。
 とてもよかったのは、統合失調症の当事者が、「路上や電車内でぶつぶつ言ったり、時には怒鳴ったりすることもあるけれど話しかけないでそっとしてください」と発言していたことです。

 電車内で誰を相手に話しているのかわからないけれど、どなっている人に何回か出会ったことがあります。「こわい、どうしよう」と動悸がするような経験でした。車両を移りたいくらいだけれども、下手に動いたりしたら、もっと恐いことになるかもしれない、と身体が硬くなることもありました。自意識過剰ですかね。
身体的に危害が加えられるかどうかという見極めは難しいのですが、どうしていいのかわからないと動揺するより「積極的にそっとしておこう」と考えられるようになれば、少しだけ落ち着けそうです。

 こうした場合だけではありませんが、駅のホームに駅員さんにいて欲しいと思うことがあります。乗客同士の助け合いも大事ですが、それには限界があります。
AD