『茶色の朝』の授業プラン

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 「茶色の朝」はフランスで100万部を超えたベストセラー小説です。出版されていますが、著作権が放棄されているので「茶色の朝 全文」で検索すれば全文読めます。文章そのものは私立中学入試にも使われそうなものなので難しくはありません。10分ほどで読める短編です。

 犬好き、猫好き、村上春樹さん好き、ミステリー好き、10着しか服を持たないおしゃれなフランス人好き……の方はもちろん、人間を愛する全ての人、どうぞお読みください。

 昨日、高校生に読んで欲しいと思って、急いで授業案を考えました。

①「犬を飼っている人はいますか? 何色の犬ですか? 」→該当する生徒が答える

②「猫を飼っている人はいますか? 何色の猫ですか? 」→該当する生徒が答える

③「他にペットを飼っている人はいますか? それは何色ですか? 」→該当する生徒が答える

④「では、皆さんの朝は何色ですか? 」→何人か発表する

⑤「私の朝は今日から、茶色なのです。この夏はラジオ体操も『新しい朝が来た、茶色の朝だ』と歌うことに決めたのです。そのきっかけになった『茶色の朝』という小説を今日皆さんに読んでいいただきたいと思って、印刷してきました」

⑥「茶色の朝」のはじめの会話文までを印刷して配付。教師音読→生徒は、その後の展開を少人数(2〜4人)で予想する。

⑦続きを配る。教師範読→生徒は各段落の最後の一文に下線を引く。気になるところにも印をつける。

⑨間隔を置いて最後の一文を順次印刷したプリントを配る→生徒は、何によってもたらされた変化なのかを2行程度でまとめて記入する(一段落目については教師のまとめを予め記入しておき、生徒はそれを参考として進める)。

⑨教員がポイントをつかめているか確認するために簡潔に説明する(黒板には1行程度にまとめる)
⑩生徒はこの小説のこわさはどのような表現上の工夫によってなされているか、4人程度のグループで話し合う。教員は生徒を見て回り、積極的にヒントを出す。どのグループでどんな意見が出ているかメモしながら、話し合いに加わる。

⑩それを使って,教員が説明する。

  小説をあまりバラバラにするとつまらないのですが、意識してたどって読むこと、仲間と分かち合うこと、表現の工夫を知ること、など、自分一人では深めにくいことを授業で体験できるようにと考えました。なんとか1時間に納めたい作品です、

 簡単にするなら、意味段落ごとのプリントにして、読み終わったら続きを配るという方式でもいいでしょう。時間がないなら、授業で途中まで読んで後は続きを読んでね、というのでもいいのです。
 どうも生徒の理解が不安であれば、またもっと知りたそうであれば、ニーメラーの詩 『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』をプリントして配付するということも考えられます。ちょっとしつこい感じでしょうか。

 多彩な教材を扱えるのが国語科の魅力です。小説は授業がしにくいのですが、これはおすすめです。題材も表現もぴったりです。
 もちろん、老若男女、少しでも多くの人に読んでいただきたいのです。

茶色の朝/大月書店

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