よい質問

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 よい質問はその場を活性させます。
 授業ではどんな質問をすれば、生徒が問題をつかんで考え、答えることができるか、予め準備しておきます。実際の授業では、生徒の状況を見てよりふさわしい形に変えていきます。
 質問と答えがつながると生徒と教員との間に教材を介して親和感が生まれます。

 「わかりません」という答えには、どこがわからないのかについて、生徒に説明を求めます。質問の仕方が適切でないためにわからないということもあります。
 「なんとなく〜と思う」も受け止めます。「なんとなく」と感じた理由を一緒に考えることで本質に近づくことができます。
 黙っている生徒には何か言うまで辛抱強く待ちます。周りの生徒と話し合ってもいいとアドバイスすることもあります。
 もちろん、「間違っているかもしれませんが、〜」という前置きは必要ありません。

 最近、都議会の百条委員会が報道されて公の場の質問を目にする機会がありました。
 小池都知事と石原慎太郎氏の戦いになっている市場移転問題ですが、質問の意味がなく、お互いが気に入らないと存在であるということを浮き彫りにしたに過ぎませんでした。
 都民不在です。小池氏はできるだけ引き延ばして、しかたないと諦める空気を醸成させて、自分が十分に対策を取ったから安全だと結論づけて結局豊洲に移転するつもりなのでしょうか。
 無意味な恫喝のような石原氏の発言でしたが、見所が一つだけありました。移転延期(廃止ではない!)に際して膨大なお金がかかっているという点です。必要なことであれば、お金がかかってもしかたないことなのですから、自信を持って情報を出してほしいものです(いやみっぽくなってしまった)。マスコミも報道すればいいのに。

 石原氏の発言がその前の記者会見と同じなのは、質問者が同じようなことを聴いている以上、当たり前のことです。変わったらその方がおかしいのです。
 都議会議員は、「石原氏は、週に3度くらいしか登庁せず、実態を把握せずに、自分のしたいことだけを強引に進めて、無関心なことに限りなく怠慢だった、豊洲の問題もバランスに欠いた放漫な都政の結果の一つである」と追及することもできたのではないでしょうか。

 それにしても豊洲移転問題について大騒ぎをする割に、辺野古の基地移転問題についてはあまり報道されません。私にとっては後者の方が重く感じられます。
 
 籠池氏の証人喚問の成果も、質問する議員の力量に負うところが多いでしょう。
 証人は嘘をつくと偽証罪に問われるから、「記憶にございません」というのでしょうが、籠池氏はそうは言わない気がします。それにしても国会で普段嘘をついている国会議員は偽証罪に問われないのですね。

 明日の証人喚問には、何かを期待しています。同時に期待しすぎないようにしたいとも思っています。
 見る私にとっては、表面に惑わされず、大事なことを追い続けるという練習になりそうです。
 森友学園には複数の問題があります。テレビニュースでもさかんに取り上げていまが、整理した表を写し「今はこの問題に焦点を絞って取り上げている」と一度前置きをはっきり示しながら報道してほしいものです(テロ等準備罪という名の共謀罪についても同様に願います)。

 教員も授業でそれくらいのことはしています。いま何が問題なのか、それは全体の中でどのような位置づけを持つのか、見通しをもって学習して欲しいからです。
 生徒の理解を促すためです。理解しなくてもいい、面白ければいいというのは間違いです。
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