福島県浜通り。
太平洋を遠く臨む牧場には、時折海からの強い風が吹きぬけます。その風に乗って、いまも牧場には休みなく放射能が降り注いでいます。
一昨日、いくつかの場所で放射線量を計ってみました。測定器は堀場製作所の「通信機能付 環境放射線モニタ Radi(ラディ) PA-1100」です。
1.<牛舎内> 0.921 マイクロシーベルト
ガガちゃんも普段この線量の中を暮らしています。
2.<わら> 0.770 マイクロシーベルト
わらの近くでこの値。牛の内部被曝が気になります。
3.<牧場を見渡す道> 3.633 マイクロシーベルト
数値が跳ね上がりました。ここは普段、牧場のボランティアハウスや事務所に向かう道として頻繁に使われています。牛と会えて興奮しても、車の窓は閉めておいた方がいいかもしれません。
4.<放牧地・地上1m> 5.408 マイクロシーベルト
あわわ。広い牧場を目の前にすると初めて来られた方などは、この気持ちよさそうな放牧地に駆けて行きたくなるのですが、ここが福島第一原発から14キロ地点と近距離にあることを再確認させられます。
5.<放牧地・地上5cm> 6.471 マイクロシーベルト
・・・。寝っ転がったりは禁物ですよ。どんなに芝生が青くても。
6.<牧場中央の水の通り道> 2.569 マイクロシーベルト
排水溝などの水のたまるところは放射線量が高くなりやすいのですが、この地面の裂け目は意外と低いですね。水がたまらずに流れていくからでしょうか。(決して低い数字ではないのに、高い数字を見た後だとホッとしてしまうのは何故でしょう。)
世は年末。
しかし「生きものの世話」と「放射能」に、”仕事納め”は無縁です。
文責:やまゆりファーム事務局