先日税務調査に同行したため、経験した調査内容を記載します。
調査は計2日間行い、資料をチェックしながらの質疑応答が主な調査でした。


調査を通じて、税務署がチェックしていると感じたところは、
①    計上すべきときに計上しているか
②    計上漏れがないか
の2点となります。

「計上すべきときに計上しているか」は、今期に計上すべき取引を翌期に計上しようとしていないか、またその逆がないかのチェックをしていました。
その確認のため、業務内容(経理処理方法)や売上・外注費用を計上するタイミング、請求方法などの質問があり、特に決算月の売上や仕掛の金額に対する根拠資料の確認をしていました。

「計上漏れがないか」については、現金で取引を行い、その取引が帳簿から漏れている可能性はないかを主にチェックしていました。
売上の入金方法、経費の支払方法で、現金での取引の場合、領収書等を用意しているかの確認を行っていました。


また、給与を支払う上での勤怠管理方法や従業員名簿の確認を行い、架空の人物に給与を支払っていないか、家賃を現金で入出金している場合の管理方法なども確認し、過剰に計上や計上漏れがないかをチェックしていました。

税務監査に立ち会った感想としては、日々の仕訳入力に気を付けることが重要だと感じました。元帳を見ながら質問をしていることが多かったため、どの資料を見てその仕訳を入力したかを理解していれば、質問にも答えることができると思いました。


しかし、税務署は税金を取りにきているため、単発の質問に答えることができても、どのような意図でその質問をしているかまで理解していないと徐々に追い込まれていくと思いますので、税務署が本当は何を知りたいのかをしっかりと考えながら答える必要があると感じました。


調査について、何か問題があるから来るのではなく、問題がなければ指摘事項なく終わることもあると知ったので、調査が来てもしっかりと対応ができるよう、これからも一つ一つの業務に対し、責任を持って処理をすることが大切だと思いました。(内田祐輝)

 

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