「小さい畜産」とは、小頭多畜の畜産経営のことだと著者は言う。

 

これに加えエサを地元で生産し、肉の加工までを行うことで、利益率はさらに高まります。

 

実際、年間の売り上げは、約1200万円、直接的な経費が400万ほどで、収入は800万円程度だといいます


行う作業は朝夕のエサやりくらいで、繁忙期以外はそんなに忙しく、リスクも高くないのが、小頭多畜のメリットだと著者は言います。

 

著者自身、もともとは多頭多畜の農家を継いだが、利益率の低さやアレルギー体質もあり、やがて小頭多畜の経営に行きついたという。

 

本書、『小さい畜産で稼ぐコツ』では、著者自身の経験から、どのように小さな畜産を行うとよいかを説明してくれています。

 

以下に小頭多畜の「小さい畜産」で稼ぐコツをまとめました。

 

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◆アイガモ農法について

 

田んぼで米とカモを同時に育てられるのが魅力のアイガモ農法。

このアイガモ農法では、育て終わったアイガモを食肉にするのが意外と難しいそうです。

 

理由は、アイガモは水鳥であり、鶏のように簡単に毛がむしれないため。

一般の食肉処理場では、お肉にすることができないこともあるそうです。

 

著者の父は、「誰もしてくれないのなら自分でやろう!」と思い立ち、アイガモ処理場を自ら設立。

 

すると、ほかの農家からも「うちのカモもさばいてほしい」という問い合わせが多数来たそうです。


 

ちなみに、田植え後すぐにアイガモを田んぼに話すのですが、アイガモは寒さに弱いため、著者の場合は田植えをぎりぎりまで遅らせて6月1週に田植えをするそうです。

 

また、アイガモはイネとヒエは区別がつかないそうで、ヒエが生えてきたら人力でとります。そして、8月に稲の穂が出てきたあたりでアイガモを田んぼから引き揚げます。

 

アイガモ農法の天敵として、キツネ、イタチ、カラスなどの害獣が厄介です。キツネ、イタチなどは電気柵を設置することで避けられますが、柵を超えてくるカラスには、黒テグスが有効だといいます。

 

カラスは黒いテグスだけは認識できず、引っかかるのだそうです。

(一度引っかかると、警戒して入ってこなくなる)

 

また、買ってきたカモのヒナは、すぐに水につけないと泳げなくなってしまうそうです。しかし、いきなり田んぼに入れるのは危険なので、まずは数日間ビニールプールに放し、その後田んぼに入れるのが重要です。

 

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◆自給飼料を使え

 

様々な農場のアイガモを加工する中で、アイガモに与えるえさによってアイガモの肉質が変わることに気が付いたといいます。

 

自給飼料のみを与えると、おいしくなり、アレルギー体質(だと思っていた)の著者も食べられる肉が出来上がるという。

 

そして、農場の雑草や、米ぬかなど自給飼料を使うことで、経費を大幅に削減することが可能です。

 

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◆豚は子供を買ってきて後は放し飼い

 

豚は一気に10匹産むので、初心者は子豚を買ってきて育てるほうがよいと著者は言います。

 

少頭飼いなら豚は土の上で買うことが可能です。

 

そうすることで、穴を掘る、水遊びをするなど豚の本能が呼び覚まされるといいます。暑い日は体が埋まるまで深い穴を掘り、地面とフラットなまでに埋まって厚さをしのいだりするそうです。

 

 

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◆精肉加工まで行う

 

精肉加工まで行うと、豚1頭が約15万円、経産牛1頭が約100万円になり、それぞれ肉豚、肉牛として市場に出した場合の約3倍の売り上げになるという。

 

食肉処理場と屠畜場は異なり、鶏、アイガモ以外の家畜(牛、馬、豚、羊など)は、屠畜場以外での屠殺・解体が禁じられているそうで、著者も専門の業者に屠殺・解体は任せて、それ以降の小分けや筋引きなどの加工を行っているそうです。

 

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◆最後に

 

本書述べられる小さい畜産は、大量生産の海外肉と戦うのではなく、健康志向でよい肉を食べたいという人に対して小さく売っていく路線での畜産だからこそ効果を発揮するのだと感じました。

 

1次産業はビジネスうんぬんの前に、食べるもの、つまり人間の命を扱っているという著者の考えもなるほどと思いました。

 

自分は、ついつい安い外食とかジャンクフードを食べがちですが、本書を読んでたまにはちゃんとしたものを食べねば!と思いました。

 

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