ブックオフ五反田店で購入。
ちなみに本書はベストセラーとなり続編もでているとのことですが、流石というか、とてもわかりやすくまとまっており、かつ、他のコミュニケーション本よりも一歩進んだ方法が書かれており非常に参考になります。


コミュニケーションの自己啓発の本を読むと、
よく書いてあることとしては、以下の3点が挙げられる。

1.相手に質問することで会話を弾ませよう。
2.相槌を打って相手に話やすい雰囲気を作ろう。
3.話題に困ったら天気の話をしよう。

これらがいずれもコミュニケーションに必要なことであることは理解できるのであるが、
コミュニケーションが苦手な人間からすると、これだけでは正直心もとない。

天気の話題を振っても
「いいてんきですね。」「そうですね」「「・・・」」
となるパターンしか見えないし、

相槌を打っても
「私、実は○○なんです。」「へー、そうなんですか。」「はい。」「「・・・」」
となるような気がするし

質問しても、質問が尽きれば話題に困ってしまう。
就職活動の際の「逆質問」というのは本当にきつかった記憶がある。

*「逆質問」というのは、学生側から採用担当者に対し質問を行うという採用試験形式で、
企業によっては30分近くこの「逆質問」の時間がとられており、私の経験から言うと質問が尽きて沈黙しがちになった場合と大概は落とされる(笑)。

では、どうすればいいのか。
その先を教えてくれるのが本書です。

*****

前の例でいえば、質問はすぐにしないほうがよい、と著者はいう。
相手が言いたいことを言う前に質問をしてしまうと、むしろ相手の話の勢いを削いでしまうことになるからだ。

例えば、「昨日終電まで残業しちゃって・・」と、相手が話し始めたら、
「残業頼まれたの?」とか「断ればよかったのに」と言った言葉をすぐに発してしまうのはNG。

代わりに「大変だったでしょう。」とか「それはついてないね」といったように
相手への共感を示す程度に抑えておいた方がよいという。

相手の話の中核は何であるかを見極めることがまず重要である。



そして、次に相槌については、相手の話の中で、「相手が共感してもらいたいと考えている部分」に対して、
大きく相槌を打つことが重要であるという。

例えば、相手が「今年は5回も花見に行きましてね」と話し始めたとき、
まだこの話の趣旨はわからないのなら、あまり大きな相槌を打つのは、すぐに質問すること同様危険である。

「ほう、花見ですか」と相槌を打ったら、5回の方を強調したかった場合、
相手は少し今日を削がれてしまう。

そのような場合は、「ほう、5回も」と相槌を打つのが正解であるが、これは相手の身振りや手振り、表情を読み取っていくしかない。なかなか難しいが、慣れてくると結構わかるものである。

コミュニケーションが苦手な人というのは、一般に発想が独創的な傾向があるので、
この共感するポイントがずれてしまっていることも多いと思う。

この点を意識することは非常に重要だろうと思われる。
逆もまた然りで、相手に共感のポイントがわかりやすいように話すことも重要だ、と著者はいう。


最後に、本書で述べられている、話題にこまった時の対処法をピックアップしたい。

1.天気の話
「降水確率何%くらいで傘持ってきます?」とか、「雨が続いて、シーツが干せないので困っちゃいますよ」とか、
ひとひねりした形がよい。
降水確率の高い日に傘を持っていなければ、「もしかして面倒くさがりですか?」とか、そういったつなげ方も可能である。

2.おうむ返し
沈黙してしまったら、過去の話題に戻るのもありだという
例えば、「携帯をなくしてしまい、焦りましたよ。」「そうですか。」「「・・・」」
と、不意に沈黙が音連れてしまった場合、


「いや、焦ったでしょうね」
といったように再び前の話題に戻すことで、
「いや本当に。友人に連絡を取ったら友人宅にあったからよかったのですが」
「危なかったですね。」

といったように話をテイク2で再開することが可能です。

これもなかなか重要そうに思えます。
苦し紛れな質問をして、沈黙を深めてしまうよりずっとよい気がします。

*****

他にも、1週間にあったちょっとした「うれしかったこと」「哀しかったこと」「恥ずかしかったこと」などをまとめておくことで話題をストックしておくという方法や、うまい自己紹介の仕方など、コミュニケーションが苦手な人にとっては有益な情報がたくさんあります。

コミュニケーション本では、本書と『ウケる技術』(新潮文庫、水野敦也他)が私の中でオススメです。

後者はより芸人チックなコミュニケーションを説いておりますが、本書同様、非常にためになります。

 

 


Amazon:誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール 

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Amazon:ウケる技術 (新潮文庫)