「この夏富士山に登って、お鉢めぐりで古銭を探そう」 | とよだ 時(豊田時男)のブログ

とよだ 時(豊田時男)のブログ

山の伝承・神話の画文


【説明概略文】
 富士山の火口は浅間神社の奥ノ院にあたり
ます。かつて登山者は無事の登山を感謝し一
族の幸せを願い火口に賽銭を投げるお散銭
(さんせん)の習慣がありました。火口は巨
大な賽銭箱だったわけです。その習慣は室町
時代にはすでにあったといいます。

 賽銭を投げればそれを拾う人がいるはずで
す。遠藤秀男「富士山よもやま話」によれば、
散銭の処務を富士山八合目以上の所有者であ
る村山修験辻之坊が受け持っていたといいま
す。

 江戸時代になると浅間大社がその処務を受
け持ち、一番拾いを浅間大社、二番拾いを須
走浅間が行ったということです。しかし一番
が拾ったあとでは賽銭の額が大違い。一番拾
いの権利争いが相次ぎ、元禄時代には本宮と
須走で4対6の配分に決まり、江戸末期まで
つづいたといいます。

 日本一の霊峰といっても金銭がからめば
「きれいごと」という訳にはいかなかったよ
うですね。このように昔、投げられた賽銭が
長い年月のうち、風で噴火口の底から吹き上
がり、いまでもお鉢めぐりの登山道で見つか
ることがあるらしいよ。

【説明本文】をどうぞ。
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate10.html

………………………………………………
…【広告】(ご希望の方にお譲りしています)
(作者プロフィール:とよだ時で検索を)

▼【おもしろ山と田園の本】
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・01『新・丹沢山ものがたり』
・02『伝承と神話の百名山』
・03『全国の山・天狗ばなし』
・04『山の神々いらすと紀行』
・05『続・山の神々いらすと紀行』
・06『ふるさとの神々何でも事典』
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』
・08『家庭行事なんでも事典』
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』
・10『ひとの一生なんでも事典』
・11『ふるさと祭事記(歳時記)』
・12『野の本・山の本』

…………………
▼【山の神仏や天狗と出会う山旅】▼
山渓電子書籍『日本百霊山』(山と渓谷社)
★ヤマケイ『日本百霊山』ホームページ
https://www.yamakei.co.jp/products/2816120561.html
(山の伝説伝承神話のはなし)
…………………
投稿者【とよだ 時】のホームページ:
https://toki.moo.jp/

★おわり
………………………………………………