「インビジブル2」 | やまたくの音吐朗々Diary

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映画レビューを中心としたバトルロイヤル風味。

インビジブル2

12月23日より公開される「インビジブル2」の試写。

前作監督のポール・ヴァーホーヴェンが総指揮に回り、クラウディオ・フェアが監督。出演はクリスチャン・スレーター、ピーター・ファシネリ、ローラ・レーガンほか。

軍が開発した透明人間は、元最強特殊部隊の兵士(クリスチャン・スレーター)。しかし、自分が失敗作であるとに気づいた兵士は、次第に暴徒化していき、凶暴な殺人鬼へと変貌。元兵士の目的は、自分の命を救うための血清を手に入れるべく、透明人間の製造にかかわったマギー・ダルトン博士(ローラ・レーガン)を探すこと。一方、自分が狙われていることを知ったダルトン博士は、優秀な捜査官フランク・ターナー(ピーター・ファシネリ)と共に逃亡を開始した…。

前作は未見ながら、初見でも見られる作りになっていてひと安心。“透明人間”というテーマからしてバリバリのB級かと思いきや、感心するほどよくできた映画であった。

なかでも抜群の身体能力を持つ元特殊部隊兵士の透明人間が、次々とターゲットに忍び寄るサマは見ごたえがある。

目にこそ見えないのだが、彼が“近付いてきた”ことを知らせる映像的な演出がすこぶる秀逸。わずかに沈むカーペット、きしむ階段、はじける雨粒、赤外線カメラに写るシルエット、ドアから吹き込む風…。見えない殺人鬼に間合いを詰められた瞬間にターゲットが味わう背筋も凍る恐怖を、観客も同じように味わされることになる。

また、透明人間がターゲットをいたぶり殺すシーン——とくに突如として吹き飛ばされる人間の動き!——もすさまじくリアルでダイナミック。その瞬間的なインパクトは、透明人間の圧倒的な優位を示すにとどまらず、その透明人間が元最強特種部隊の兵士であることを実感させるだけの説得力をもっている。

一方、その透明人間の執拗な追及から逃げる捜査官&博士の性格(頑固だがクレバー)もしっかり描かれているうえ、ふたりが絶対的な不利をくつがえそうと死力を尽くす姿勢も好感度“大”。さらに、軍にいいようにもてあそばされた透明人間側の怒りや焦燥にもフォーカスを当てることにより、物語に心理的な深みをプラスしている。

91分間にわたり歯切れよくくり返されるストップ&ゴー。B級の姿勢を貫きつつも、スリラー、逃亡劇、アクション、そしてラストのどんでん返しに至るまで、映像とドラマの両面から、観客を飽きさせることなくリードしていく本作は、なかなか掘り出しもののエンターテインメントである。

数シーンでのみ姿を現す透明人間役のクリスチャン・スレーター。いかにも殺人ソルジャー(ウェポン?)風のキレた演技がまたタマらない。

オススメ指数:70%(最大値は100%)

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